東洋経済オンラインとは
ビジネス #ベテラン車両の肖像(鉄道最前線)

東武20400型、都心の顔が「北関東の主」に大変身 元は日比谷線直通車両、栃木で歩む第二の人生

7分で読める
2/4 PAGES

20400型への改造にあたって、編成は4両に短縮。車体のラインカラーもそれまでの茶色から、日光線・鬼怒川線を走る蒸気機関車「SL大樹」をイメージした濃紺に黄色を加えたデザインに変えた。冬の寒さなどの対策として、東武では初めてドアを個別に開閉できるボタンも取り付けている。車内もドア上に液晶の案内装置を取り付けるなど、新車同様にリニューアルした。

これらの点は全車に共通しているものの、実は20400型は改造元の車両によってさまざまな違いがある。とくに目立つのは、かつての「5扉車」を3扉に改造した車両だ。

4つの複雑なバリエーション

改造の元になった20000型は、導入時期によって3つのタイプがあった。全車が3扉の20000型と、車体の形は同じだが制御システムが異なる20070型、そして日比谷線の混雑対策として編成両端の2両ずつを5扉にした20050型だ。

20400型は、単に8両編成から4両を外したのではなく、これらの車両を複雑に組み替えて4両編成につくりかえた。このため、実は4つもバリエーションがある。両端の先頭車が元5扉車だった「21430型」、中間の1両だけ元5扉車の「21440型」、そしてもともと3扉の車両だけを組み合わせた「21410型」と「21420型」だ。後者の2タイプは見た目がほぼ同じだが、もとの車両が全部20070型か、20000型と20070型の組み合わせかの違いで形式を変えているというから、なかなかややこしい。

東武鉄道「20400型」

  • 20400型の前面 20400型の前面
    (記者撮影)
  • 20400型は日比谷線乗り入れ車だった 20400型は日比谷線乗り入れ車だった
    20000型を改造した車両だ(貴社撮影)
  • 窓下には濃紺、ドアの横には黄色のラインが入る 窓下には濃紺、ドアの横には黄色のラインが入る
    (記者撮影)
  • 2編成並んだ20400型。左は「21410型」で 2編成並んだ20400型。左は「21410型」で
    右は「21440型」だ(記者撮影)
  • 元から3扉だった車両の側面 元から3扉だった車両の側面
    (記者撮影)
  • 5扉車を改造した車両の側面。ドアの跡がわかる 5扉車を改造した車両の側面。ドアの跡がわかる
    (記者撮影)
  • 左が5扉車改造車、右がもともと3扉の車両 左が5扉車改造車、右がもともと3扉の車両
    (記者撮影)
  • 元5扉車はドアがあった部分を埋めて窓を設けている。 元5扉車はドアがあった部分を埋めて窓を設けている。
    かつてのドアの枠が残っている(記者撮影)
  • かつてドアだった部分は隙間なく埋められている かつてドアだった部分は隙間なく埋められている
    (記者撮影)
  • 元5扉車はドア開閉ボタンの配線の関係で 元5扉車はドア開閉ボタンの配線の関係で
    窓も一部(写真左側)を埋めた(記者撮影)
  • ドア開閉ボタン設置のために改造した窓(左)と ドア開閉ボタン設置のために改造した窓(左)と
    元からの窓(右)。大きさの違いがわかる(記者撮影)
  • もともと3扉の車両にも違いがある。クーラーのカバーが もともと3扉の車両にも違いがある。クーラーのカバーが
    3つに分かれているのは20070型の改造車(記者撮影)
  • クーラーのカバーが一体になっているのは クーラーのカバーが一体になっているのは
    20000型の改造車。中身は同じという(記者撮影)
  • パンタグラフは中間車のうち1両に2基搭載 パンタグラフは中間車のうち1両に2基搭載
    (記者撮影)
  • 雪に強いシングルアームパンタグラフ 雪に強いシングルアームパンタグラフ
    (記者撮影)
  • 行先表示器の隣に残る「日比谷線直通」の 行先表示器の隣に残る「日比谷線直通」の
    プレートがあった跡(記者撮影)
  • 改造時にライトはLEDに変わった 改造時にライトはLEDに変わった
    (記者撮影)
  • ロービーム状態のヘッドライト ロービーム状態のヘッドライト
    (記者撮影)
  • ハイビーム状態のヘッドライト ハイビーム状態のヘッドライト
    (記者撮影)
  • 車体の上隅に設置している「出発監視カメラ」 車体の上隅に設置している「出発監視カメラ」
    (記者撮影)
  • 鹿との接触を防ぐための「鹿笛」(中央の黒い部品)も 鹿との接触を防ぐための「鹿笛」(中央の黒い部品)も
    設置している(記者撮影)
  • 鹿笛は人間に聞こえない音を発して 鹿笛は人間に聞こえない音を発して
    鹿との接触を防ぐ(記者撮影)
  • もともと3扉だった車両の室内 もともと3扉だった車両の室内
    (記者撮影)
  • 5扉車を改造した車両の室内。窓の形が違う 5扉車を改造した車両の室内。窓の形が違う
    (記者撮影)
  • もともと3扉の車両はドア間が10人がけのシートだ もともと3扉の車両はドア間が10人がけのシートだ
    (記者撮影)
  • 5扉車改造の車両はドア間が9人がけだ 5扉車改造の車両はドア間が9人がけだ
    (記者撮影)
  • もともと3扉の車両は車端部が3人がけのシート もともと3扉の車両は車端部が3人がけのシート
    (記者撮影)
  • 5扉車の改造車は車端部が4人がけだ 5扉車の改造車は車端部が4人がけだ
    (記者撮影)
  • 20400型への改造時にフリースペースも設置した 20400型への改造時にフリースペースも設置した
    (記者撮影)
  • シートの柄は最新の日比谷線乗り入れ用車両 シートの柄は最新の日比谷線乗り入れ用車両
    70000型と同じデザイン(記者撮影)
  • 5扉車改造車の特徴的な戸袋窓。5扉時代は 5扉車改造車の特徴的な戸袋窓。5扉時代は
    この窓の両側がドアだった(記者撮影)
  • 5扉車改造車のドアだった部分。シートを外すと 5扉車改造車のドアだった部分。シートを外すと
    このようになっている(記者撮影)
  • 窓の隙間から入る雨水を流すための工夫が見られる 窓の隙間から入る雨水を流すための工夫が見られる
    (記者撮影)
  • かつてドアだった部分の吊り革は撤去したが かつてドアだった部分の吊り革は撤去したが
    パイプの跡は残っている(記者撮影)
  • 東武初採用の個別ドア開閉ボタン 東武初採用の個別ドア開閉ボタン
    (記者撮影)
  • ドアは改造時に取り替えた車両とそのままの車両がある ドアは改造時に取り替えた車両とそのままの車両がある
    (記者撮影)
  • 運転台の機器類は改造時に一新した 運転台の機器類は改造時に一新した
    (記者撮影)
  • ワンハンドルマスコンは特急「リバティ」と ワンハンドルマスコンは特急「リバティ」と
    同じ形の部品を使っているという(記者撮影)
  • 運転席の窓上にある「出発監視カメラ」のモニター 運転席の窓上にある「出発監視カメラ」のモニター
    (記者撮影)
  • カメラの映像は向きを切り替えることもできる カメラの映像は向きを切り替えることもできる
    (編集部撮影)
  • 元の車両を製造した東急車輌(現・総合車両製作所)と 元の車両を製造した東急車輌(現・総合車両製作所)と
    改造したメーカーのプレート(記者撮影)
  • 今はなき「アルナ工機」が製造した車両もある 今はなき「アルナ工機」が製造した車両もある
    (記者撮影)
  • 車両の連結面にある「アルナ工機」の銘板 車両の連結面にある「アルナ工機」の銘板
    (記者撮影)
  • 6050型(左)と並んだ20400型 6050型(左)と並んだ20400型
    (記者撮影)
  • 20400型は22編成88両を導入する 20400型は22編成88両を導入する
    (記者撮影)
  • 20400型の「1両1両に思い出がある」と語る 20400型の「1両1両に思い出がある」と語る
    車両管理所主任の泉川友彦さん(記者撮影)
1/
  • 20400型の前面
  • 20400型は日比谷線乗り入れ車だった
  • 窓下には濃紺、ドアの横には黄色のラインが入る
  • 2編成並んだ20400型。左は「21410型」で
  • 元から3扉だった車両の側面
  • 5扉車を改造した車両の側面。ドアの跡がわかる
  • 左が5扉車改造車、右がもともと3扉の車両
  • 元5扉車はドアがあった部分を埋めて窓を設けている。
  • かつてドアだった部分は隙間なく埋められている
  • 元5扉車はドア開閉ボタンの配線の関係で
  • ドア開閉ボタン設置のために改造した窓(左)と
  • もともと3扉の車両にも違いがある。クーラーのカバーが
  • クーラーのカバーが一体になっているのは
  • パンタグラフは中間車のうち1両に2基搭載
  • 雪に強いシングルアームパンタグラフ
  • 行先表示器の隣に残る「日比谷線直通」の
  • 改造時にライトはLEDに変わった
  • ロービーム状態のヘッドライト
  • ハイビーム状態のヘッドライト
  • 車体の上隅に設置している「出発監視カメラ」
  • 鹿との接触を防ぐための「鹿笛」(中央の黒い部品)も
  • 鹿笛は人間に聞こえない音を発して
  • もともと3扉だった車両の室内
  • 5扉車を改造した車両の室内。窓の形が違う
  • もともと3扉の車両はドア間が10人がけのシートだ
  • 5扉車改造の車両はドア間が9人がけだ
  • もともと3扉の車両は車端部が3人がけのシート
  • 5扉車の改造車は車端部が4人がけだ
  • 20400型への改造時にフリースペースも設置した
  • シートの柄は最新の日比谷線乗り入れ用車両
  • 5扉車改造車の特徴的な戸袋窓。5扉時代は
  • 5扉車改造車のドアだった部分。シートを外すと
  • 窓の隙間から入る雨水を流すための工夫が見られる
  • かつてドアだった部分の吊り革は撤去したが
  • 東武初採用の個別ドア開閉ボタン
  • ドアは改造時に取り替えた車両とそのままの車両がある
  • 運転台の機器類は改造時に一新した
  • ワンハンドルマスコンは特急「リバティ」と
  • 運転席の窓上にある「出発監視カメラ」のモニター
  • カメラの映像は向きを切り替えることもできる
  • 元の車両を製造した東急車輌(現・総合車両製作所)と
  • 今はなき「アルナ工機」が製造した車両もある
  • 車両の連結面にある「アルナ工機」の銘板
  • 6050型(左)と並んだ20400型
  • 20400型は22編成88両を導入する
  • 20400型の「1両1両に思い出がある」と語る
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象