韓国女性「ヘアカーラー巻いたまま」外出する真因 厳しい美やジェンダーの基準から自由になる

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ジュンさんはカーラーを過去の遺物ではなく、街をある場所から次の場所へ移動する際、自分の外見を整えるためのツールと見なしている。

「現代の女性はつねに見栄えのいい髪型にしなければいけないと考えられています」とジェンさんは言う。彼女は自分が時代遅れの美しさの基準を支持していると思われたり、ソウルで完璧な髪型と化粧をせずに外出するのは服を着ないで家を出るのと同じだ、という考えを持っていると思われたりしたくない、という。

男性の目に触れないように、プライベートで出かける準備をしなければいけないと思っていた前世代の女性とは異なり、彼女やそのほかの女性たちは、手入れをしている努力が目に見えることをあまり気にしない、とジュンさんは言う。 「だから、地下鉄やカフェにカーラーを持って行ってもいいと思います」。

年配女性たちは「どぎまぎ」

韓国のヘアカーラーは、普通は前髪に巻くものだ。1個わずか80セントと手ごろで、誰でも購入しやすい。韓国の有名人は、SNSにスポーツカーラーの写真を投稿することがよくある。 年配の女性たちは、この現象に興味をそそられると同時に、どぎまぎさせられている。

リー・ジョンジンさん(51)には21歳の娘がいて、家の外でカーラーを頻繁に巻いており、これにがっかりさせられるという。ソウル近郊に住むリーさんは、若者が「だから何」という態度をとるのはめずらしいことではないと話す。

ジョンジンさんによると、ヘアスプレーを使って高さやボリュームのあるヘアスタイルを作ることは、彼女が10代の頃の韓国でのトレンドだった。「当時、きっと年配の世代は私たちを変だと思っていたに違いない」と彼女は話す。

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