ブランド認知から商品購買まで一気通貫--iPadアプリによるマーケティングを手掛けるビルコム・太田滋CEOに聞く

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--しかし、アプリ開発やマーケティングの分野に競合は多い。どう差別化するのか。

アプリを使ったマーケティングには、5つの能力が必要だ。「アプリを企画する力」「プログラムを開発する力」「動画や写真などの制作力」「集客力」「効果の測定や運用の力」だ。
 
 開発を専門とするIT企業は、開発力や運用はできても、企画力や制作力、集客力はない。一方、広告代理店や一般のPR会社は、アプリの開発や運用はできない。
 
 当社は、開発や制作などそれぞれの分野は専門企業と提携しながら、顧客に対してはすべて当社が窓口となって調整、対応している。顧客からはトータルで請け負うことが可能だ。アプリを使ったマーケテング全体を行えるのが強みだ。
 
 たとえば、アプリ開発などでコンペになっても、集客やクリエイティブの部分を含めた全体の力で差別化できている。

当社のポジションはデジタル分野のPR会社。競合としては総合広告代理店やネット広告事業者、PR会社がある。しかし、総合広告代理店やPR会社は既存メディアを基盤としたビジネスを行っており、デジタル化対応には慣れていない。
 
 ネット広告代理店は親和性はあるが、ビジネスモデルが媒体の「枠」販売であり、自ら媒体に売り込む、また媒体を作ることに対してはノウハウは少ない。当社はユニークなポジションにあると思う。
 
 クライアントは、アナログとデジタルを、また、既存媒体とソーシャルメディア、それにオウンド・メディアをどのように組み合わせたら最適なマーケティングができるかを考えている。当社はそれらのニーズに対応できる位置にいると考えている。
 
 この経済環境で成長できているのは、そこが評価されているからだと思う。

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