中国共産党は16日、北京で先週開いた第19期中央委員会第6回総会(6中総会)で採択した3度目の歴史決議の全文を公表した。習近平総書記(国家主席)の終身統治に道を開く可能性があるほか、世界2位の経済大国である中国の進路を定めることになりそうだ。
バイデン大統領と習主席、協力の必要性を議論-オンライン会談
国営メディアが3万6000字余りに及ぶ歴史決議の全文を発表した。共産党結党当初の激動期から世界の強国として地位向上を目指すとする習総書記の方針に至るまで幅広く網羅している。バイデン米大統領とのオンライン首脳会談を終えてようやく公表された。
共産党で歴史決議の採択にこぎ着けたのは毛沢東、鄧小平両氏に次いで習氏が3人目。毛、鄧両氏は歴史決議をてこに権力基盤を固め、息を引き取るまで国内で実権を握った。習総書記は両氏と肩を並べることになり、国内外で自らの政策を実行する強い信任を受けたことになる。
今回の歴史決議は3万6000字余りと、毛氏の2万7700字、鄧氏の3万4100字よりも多い。
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