「自己肯定感の低い人」が結構している陰湿な攻撃 妻のために引っ越すことになった夫の仕返し

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周りの人から〝悪い〟と思われる人は、怒りを表現したり、相手を攻撃をしている人であって、相手の潜在意識を操作することで関係をボイコットしている受動的攻撃者ではないからです。

コントロール欲求や権力欲求が強い人は、人間関係では苦労します。なぜならそのような人は、自分の思う通りに物事を進めたいがために、つねに自分が権力を握れるようにしたり、有益な関係でも受動的攻撃で拒んでしまったりするからです。

こうした人は、自分のことを「劣っている存在」だと認識しています。幼い頃に、支配的な親にそのようにされてしまった被害者だと思い込んでしまったのです。そして親の姿を相手に投影し、その相手が常に、「自分よりも優位に立ち、自分を支配する存在」だと考え、「抵抗しなければいけない」と強く思うようになります。そこで彼らは、権力を握ってふりかざすことで、自分が絶対に感じたくない無力感をその相手に感じさせるのです。

「私は雑に扱われている!」という無意識の信念

権力志向者は、他者に対して「強い要求」もします。彼らの多くは「私は雑に扱われる!」という無意識の信念を持っており、この信念から、どんな些細なことからも、すぐに「私は人に利用されてしまう」と考えるのです。

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それゆえ、彼らは自分の身を守るために、「自分の損になるようなことは絶対にさせない」と決意し、自分の欲求を満たすよう他者に威圧的に要求するようになったのです。しかもその際、自分が与えるものよりも多くのものを相手に要求します。自分が利用され、消費されないために、そうするのです。

そのうえ、自分自身のしていることを理解していません。信念によって、自分はむしろ被害者側にいると思い込んでいるからです。そのため、彼らの周りの人は「この人のご機嫌取りをしなければならない」という気持ちになってきます。これでは、健全な人間関係を築くのは難しいと言わざるを得ないでしょう。

こうした人が健全な人間関係を築くには、不必要な争いをやめてリラックスする必要があります。幼い頃の親との「支配者-被支配者」の関係ではなく、対等な関係を築くレッスンをしていく必要があるのです。

シュテファニー・シュタール 心理学者、心理療法士

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Stefanie Stahl

約30年間の心理療法士、心理学者としての経験、および家庭裁判所鑑定人としての経験にもとづいて、「人とつながることに対する不安」「自己価値感」「内なる子ども」に関する数多くの書籍を執筆。わかりやすく読者の心に寄り添うように書かれた著書の多くがベストセラーになっている。膨大なカウンセリング経験と長年の研究から生み出された、心を改善する著者独自の手法は具体的かつ実践的であるため、専門家の間でも絶賛されている。ドイツのみならず他国でもセミナーを開催。専門家としてのテレビ、ラジオ出演、雑誌の寄稿も多数。

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