親の介護は「自宅」と「施設」のどちらにすべきか 「お金」や「時間」など、ここが選ぶ際の決め手だ

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親が要介護になったら、どこで面倒をみるか。自宅も施設も、一長一短がある(写真:【IWJ】Image Works Japan/PIXTA)

親の介護が必要になった場合や、親だけで自立して暮らすのが難しくなった場合、自宅で介護サービスを利用するか、介護施設に入居するかという2つの選択肢があります。

自宅で受けられる介護サービスはどのような内容か、あるいは、どのような介護施設があるのか、ご存じでしょうか。親や介護する家族の意向に沿って、知っておくべきポイントを解説します。

自宅介護では介護保険サービスを組み合わせる

親の介護が必要になった場合や、生活に支援を要するようになった際、慎重に考えたいのが、居宅(自宅)介護か、施設介護か、です。

居宅介護は住み慣れた家で過ごすことができるため、介護される本人が希望するケースも少なくありません。家族の負担は重くなりがちですが、公的介護保険のサービスを利用することで、介護者の負担を軽減することもできます。

例えば、介護保険制度の地域密着型サービスに「小規模多機能型居宅介護」があります。デイサービス中心に、状況と要望に応じショートステイとホームヘルプを組み合わせて利用するもので、自己負担は所得などに応じて定額料金の1〜3割です(別途、宿泊費や食費がかかります)。

認知症の症状がある要介護度2のAさんは、平日週5日デイサービスに通うプランを立てました。1カ月の利用料(1割負担)は、昼、夕食代やその他の加算を含めて、月額で約5万7000円です。同居する家族が出張などの際には、1日約4000円でショートステイを利用しています。

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