MPCはこれらの問題が景気の重しとなっていると分析。経済規模は来年1-3月(第1四半期)まで新型コロナウイルス禍前の水準を下回ると予想した。コロナ前の水準を回復する時期の見込みを1四半期後ずれさせた。
22年成長率予想は5%と従来の5.3%から下方修正された。
MPC委員のうちラムズデン、ソーンダース両氏が即時利上げを支持し、利上げをしなければインフレが今後数年間、中銀目標を上回り続ける可能性が高いとの見方を示した。今行動することで、将来の急激な引き締めの必要性を減らせると論じた。
国債購入目標額を200億ポンド減らし8550億ポンドとする案には、両氏に加えマン氏が支持した。購入は年末までに完了する予定。
MPCの過半数は直ちに行動することのコストと待つことのメリットを主張し、現在の金融政策姿勢で緩和よりも引き締めに大きな余地を持つことができているとの認識を示した。
経済予測は市場予想に沿って政策金利が22年末までに1%に達することを前提としている。これに従うと、対象期間の終わりまでにインフレ率が目標を下回り、その後さらに低下する可能性がある。市場の利上げ見通しが積極的過ぎると当局が考えていることがうかがわれる。
原題:BOE Shocks Markets by Keeping Interest Rates on Hold (2)(抜粋)
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著者:David Goodman (London)
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