メルセデスAMGに電動化は全く足かせじゃない訳 DNAと「らしさ」はエンジンでなくとも受け継げる

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実際、メルセデスAMGから送り出されるハイパフォーマンスカーたちがここ数年、シャシー性能を目覚ましく向上させているという実感は、私も持っていた。絶対性能が高められているだけでなく、それを容易に引き出しやすい懐の深いスポーツ性とでもいうものが、特にシャシー、ハンドリング性能の面で大幅に進化してきているのだ。

訊けばヘルマンCTOは、元々はシャシーエンジニアリングが専門ということで、ここ数年はまさにその観点から、言ってみれば冒頭にあげたようなかつてのメルセデスAMGのまず高性能エンジンありきのイメージとは違ったところから、技術そしてブランド力の底上げを図ってきたということになる。そこには電動化時代への備えという意味も、あったということだろう。

エンジンではなくてもAMGらしさは出せる

「内燃エンジンの時代には、もっとキャラクターの違いを鮮明に出すことができたことは否定しません。ですが車両全体のレイアウト、エアロダイナミクスなどによって、AMGらしさを十分に表現できると考えています。AMGのDNAを、電動化によって次のレベルのダイナミック・パフォーマンスにつなげていける。そう考えているんです」

メルセデスAMGは、かつてSLS AMG E-CELLと呼ばれるBEVのスーパースポーツを販売したことがあるが、販売台数は1ケタにとどまった。実質的にはIAAに出展されたメルセデスAMG EQS 53 4MATIC+こそが、量販を見込んだ初のフル電動モデルとなる。

SLS AMG E-CELL(写真:ダイムラー グローバルメディアサイト)

日本上陸が待たれるBEVハイエンドサルーンのEQSに早くも設定されたAMGモデルは、前後アクスルに専用電気モーターを搭載し、オプション仕様では最高出力761PS、最大トルク1020Nmを発生。0〜100km/h加速は3.4秒を誇る。2.7トンにも迫る車重を考えれば、驚異的な俊足ぶりと言える。

Mercedes-AMG EQS(写真:メルセデスベンツ プレスリリース)

後輪操舵を備えたシャシーも専用チューニングとされる。更に“エモーショナルな走行音を奏でる”とうたわれるAMGサウンドエクスペリエンスなるアイテムも標準装備されるのが見どころである。

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