メルセデスAMGに電動化は全く足かせじゃない訳

DNAと「らしさ」はエンジンでなくとも受け継げる

ブランド初のPHEV、AMG GT63 S E PERFORMANCE(写真:メルセデスベンツ プレスリリース)
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メルセデスAMGといえば、大排気量エンジンを象徴とするハイパフォーマンスブランドというイメージが強いが、9月にミュンヘンで開催されたIAA(ドイツ国際モーターショー)に彼らが出展したニューモデルは、PHEV(プラグインハイブリッド)そしてバッテリー電気自動車(BEV)と、いずれも電動車だった。

メルセデス・ベンツが完全電動化を宣言している以上、そのサブブランドであるメルセデスAMGがそちらに向かうのは理解できるとは言え、これまでと同じようなエモーショナルな存在であり続けられるのかという疑問も浮かぶ。

その辺りをIAAの会場で直接、訊いてみた。お相手はメルセデスAMGのCTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)、ヨッヘン・ヘルマン氏である。

瞬時に大きなパワーが得られる電動化は脅威ではない?

「AMGのようなハイパフォーマンスブランドにとって、瞬時に大きなパワーが得られる電動化は脅威ではなく大きなチャンスです。でも、あなた方が聞きたいのはDNAの部分の話ですよね?」

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電気モーターと大容量バッテリーの組み合わせは、内燃エンジンよりも素早いレスポンスで、大きなパワーを発生させることができる。これはまさにメルセデスAMGはじめハイパフォーマンスカーメーカーが内燃エンジンで求めてきた理想形と言うことはできるだろう。

一方でPHEVもBEVも、特に大容量バッテリーによる重量増は避けられないし、絶対的な出力はあっても内燃エンジンのような高回転域まで吹き上がるフィーリング、そして炸裂するサウンドといった情感を刺激する部分は薄い。ヘルマンCTOがDNAの話と付け足したのは、まさにそういうユーザーの気持ちをわかっているからこその言葉である。

「AMGのDNAについて言えば、私たちはここ数年ドライビングダイナミクスの進化に大きな努力を費やしてきました。シートに座ったところからステアリング、ブレーキング、シャシーの剛性などすべての面で正確なドライビングができるように、まさにAMGらしさを味わえるようにと考えてきたんです。よって何も心配はしていませんよ」

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