メルセデスAMGに電動化は全く足かせじゃない訳 DNAと「らしさ」はエンジンでなくとも受け継げる

拡大
縮小
ブランド初のPHEV、AMG GT63 S E PERFORMANCE(写真:メルセデスベンツ プレスリリース)
この記事の画像を見る(26枚)

メルセデスAMGといえば、大排気量エンジンを象徴とするハイパフォーマンスブランドというイメージが強いが、9月にミュンヘンで開催されたIAA(ドイツ国際モーターショー)に彼らが出展したニューモデルは、PHEV(プラグインハイブリッド)そしてバッテリー電気自動車(BEV)と、いずれも電動車だった。

メルセデス・ベンツが完全電動化を宣言している以上、そのサブブランドであるメルセデスAMGがそちらに向かうのは理解できるとは言え、これまでと同じようなエモーショナルな存在であり続けられるのかという疑問も浮かぶ。

その辺りをIAAの会場で直接、訊いてみた。お相手はメルセデスAMGのCTO(チーフ・テクノロジー・オフィサー)、ヨッヘン・ヘルマン氏である。

瞬時に大きなパワーが得られる電動化は脅威ではない?

「AMGのようなハイパフォーマンスブランドにとって、瞬時に大きなパワーが得られる電動化は脅威ではなく大きなチャンスです。でも、あなた方が聞きたいのはDNAの部分の話ですよね?」

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

電気モーターと大容量バッテリーの組み合わせは、内燃エンジンよりも素早いレスポンスで、大きなパワーを発生させることができる。これはまさにメルセデスAMGはじめハイパフォーマンスカーメーカーが内燃エンジンで求めてきた理想形と言うことはできるだろう。

一方でPHEVもBEVも、特に大容量バッテリーによる重量増は避けられないし、絶対的な出力はあっても内燃エンジンのような高回転域まで吹き上がるフィーリング、そして炸裂するサウンドといった情感を刺激する部分は薄い。ヘルマンCTOがDNAの話と付け足したのは、まさにそういうユーザーの気持ちをわかっているからこその言葉である。

「AMGのDNAについて言えば、私たちはここ数年ドライビングダイナミクスの進化に大きな努力を費やしてきました。シートに座ったところからステアリング、ブレーキング、シャシーの剛性などすべての面で正確なドライビングができるように、まさにAMGらしさを味わえるようにと考えてきたんです。よって何も心配はしていませんよ」

次ページAMGのシャシー性能は目覚ましく向上している
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT