英国に登場、日立製「格安高速列車」初日乗車ルポ 日立製車両で運行、サービス充実だが課題も
イギリスの首都ロンドンと北部のスコットランドを結ぶ鉄道路線で10月25日、同国初の格安高速列車「Lumo(ルモ)」の運行が始まった。
チケットの購入はすべてオンラインで行い、
欧州大陸ではフランスの「Ouigo(ウィゴー)」など格安高速列車が各国で運行され、徐々にシェアを拡大しているが、イギリスでの登場は今回が初めてだ。低料金と独自のサービスを掲げる「ルモ」はどんな列車なのか。その概要と、営業運行初列車に試乗した様子を紹介したい。
LCCに対抗し停車駅少なく
ルモは、ロンドン・キングスクロス駅とスコットランドの行政府があるエディンバラ・ウェイバリー駅間を、東海岸の主要路線「イースト・コースト線」(ECML)を経由して約4時間30〜45分で走破する。運行するのは、グレートウェスタン鉄道やトランス・ペナイン・エクスプレスなどの列車運行会社を保有する交通事業者のファーストグループだ。
路線開設の大きな意義の1つとして「ロンドン―エディンバラ間のLCC需要の切り崩し」を掲げており、そのため途中停車駅はニューカッスル、イングランド北端にあるモーペスの2駅のみ。同じECMLを走るLNER(ロンドン・ノースイースタン鉄道)の高速列車「あずま」が主要都市にこまめに停車するのと対照的だ。
車両は、日立製作所の英国工場で製造された「クラス803」電車(普通車のみの5両編成)が新たに投入された。日立は都市間列車用車両「クラス800シリーズ」を多数納入しており、電車タイプのクラス801と、非電化区間にも対応した「バイモード」仕様のクラス800/802があるが、クラス803という形式は今回のルモ向けが初となる。
801と803の主な違いは、搭載している非常用電源の仕組みだ。801はディーゼルエンジンなのに対し、803はバッテリーを装備する。ただ、日本の新幹線「N700S」のような停電時の走行はできず、あくまで照明や暖房などの電力供給用だ。
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