カローラクロス対CX-30ベストサイズSUV徹底比較 実用性の高いトヨタか、高級路線のマツダか?

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CX-30は、オートマのほか、マニュアルシフトも設定される(写真:マツダ)

運転好きのユーザーにとって、CX-30が持つ大きな魅力のひとつは、6速MT車を設定していることだろう。前述のとおり、近年のクルマは、ATまたはCVT、つまりオートマチック車が主流だが、CX-30ではあえてマニュアル車も用意する。アクセル、ブレーキ、クラッチといった3ペダルに6速のギアを自在に駆使し、クルマを自らが操る感覚を味わいたいユーザーは、少数派であっても一定数は存在する。

エンジンのパワーでも、最高出力はCX-30のマイルドハイブリッド車で190ps、ガソリン車で156ps、ディーゼル車が130psだ。カローラクロスは、ハイブリッド車のシステム出力が122ps(エンジン最高出力98ps)、ガソリン車では最高出力140psだ。全体的にCX-30のほうがパワーに余裕があり、加速感などは上だろう。

クリーンディーゼル仕様の「SKYACTIV-D 1.8エンジン」(写真:マツダ)

とくにCX-30は、マイルドハイブリッドを採用した「e-SKYACTIV X」搭載車の走りが楽しい。e-SKYACTIV Xは、独自の燃焼制御技術「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)」を採用した、マツダの新世代ガソリンエンジンだ。ディーゼル車のような力強いトルクと、ガソリン車特有の高回転までスムーズにまわる爽快感を両立し、マツダが標榜する「ドライブする楽しさ」を追求している。ちなみに、CX-30では、6速AT車にもステアリング奧にパドルシフトを用意し、クラッチ操作こそないが、任意のシフトチェンジを可能にしている。AT仕様とMT仕様の両方で、あくまで人(ドライバー)の操作を主体にした設定になっていることも、多くの運転好きにとってこのモデルが持つ大きな魅力だといえるだろう。

 また、マツダは、2021年10月28日にCX-30のハイブリッド車の一部改良モデルを発売。高回転まで爽快に加速する感覚を高めるために、加速時のエンジンサウンドを強調させるなどの変更を施し、よりドライバーの意のままに操る自在感と爽快感を向上させている。

気になる車両価格を比較

カローラクロスの価格(税込)は、ハイブリッド車が259万円~319万9000円、ガソリン車が199万9000円~264万円。対してCX-30は、マイルドハイブリッド車が288万7500円~371万3600円、ガソリン車が239万2500円~303万500円 、ディーゼル車は288万7500円~330万5500円だ。

全体的にカローラクロスのほうが価格は安い。その高い実用性などを考えると、かなりリーズナブルなモデルだといえるだろう。ただし、CX-30は、前述のとおり、室内などの高級感やスポーティな外観、ドライビングが好きなユーザーをより楽しませる装備などではカローラクロスに勝る。

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