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火星で発見された「小さな石」が世界を沸かせる訳 火星に生物が存在していた可能性は?

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  • 荒舩 良孝 科学ライター・ジャーナリスト
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この模様は、まるで液体の水が流れた後のように見えることや、含水鉱物がたくさん含まれていることなどから、火星の地下に氷や水が存在する証拠の1つと考えられています。

マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえた筋模様。水の流れによってできたように見える(画像:NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona、2013年撮影)

生命の痕跡を探す旅は続く

もし、火星の地下に氷や水がたくさんあれば、微生物が存在する可能性も高まります。火星の地下に氷や水、そして微生物が存在することを示す直接的な証拠の発見が待たれており、現在、火星にはたくさんの探査機が送りこまれています。

その中で特に注目されているのが、2021年2月に火星に到着したアメリカの探査車、パーサヴィアランスです。

火星で探査を続けるパーサヴィアランスの「自撮り」画像。岩石サンプルを採取したところに2つの穴が開いている(2021年9月10日撮影、画像:NASA/JPL-Caltech/MSSS)

パーサヴィアランスには23台のカメラと7種類の観測装置が搭載されており、火星の大気や地質などを詳しく調査していきます。その中のシャーロックという装置は、アームの先端に取りつけられた、有機物や鉱物を分析できる顕微鏡などの機器で構成されており、過去に存在していたであろう生命の痕跡を探します。

また、インジェニュイティと名づけられたヘリコプター型のドローンも搭載されていて、これまで誰も目にすることのなかった鳥のような視点で、火星の大地を見ることができます。これによって、周回機では見落とされていた新たな地形が見つかる可能性もあります。

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【パーサヴィアランスの計画】

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