中国が銀行の住宅ローン規制強化から緩和に動く

恒大債務危機が不動産危機への転化回避を狙う

中国当局は、国内大手銀行の一部で住宅ローンに課していた制約を緩和している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。不動産開発大手、中国恒大集団の債務危機による影響の波及を巡り、当局が懸念を強めていることをあらためて示している。

非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、金融規制当局は先月下旬、10-12月(第4四半期)に住宅ローンの承認を加速させるよう一部の主要銀行に求めた。また、銀行側は融資枠を広げるため、住宅ローン担保証券(RMBS)の発行申請も認められたという。今年前半に導入した抑制措置を和らげる。

中国がRMBS発行抑制、不動産価格高騰の歯止め狙う-関係者

習近平国家主席が不動産市場抑制に向けて厳格な措置を維持する中で、中国恒大の流動性危機が他の不動産開発企業にも広がりつつあるとの警戒感が強まっている。

中国人民銀行(中央銀行)と銀行保険監督管理委員会(銀保監会)にコメントを求めたが、今のところ返答はない。

年明けに始まった不動産セクターに対する異例の銀行のエクスポージャー規制で貸し出しは細っていた。住宅ローンが組みやすくなれば、実需中心の一次取得者は下支えされ、売買も押し上げられる。

中国、不動産向け銀行融資に上限-リスク抑制で金融の安定確保

一方、銀行はRMBS発行によって融資分をバランスシートから切り離し、貸し出し余力を確保できる。

原題:China Eases Mortgages for Rest of Year Amid Evergrande Contagion(抜粋)

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著者:Bloomberg News

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