最新「ESGに優れた企業ランキング」トップ200社

ESGの取り組みは株価にどう反映されているのか

さて、今回は上位企業のESGの取り組みがどの程度株価に反映されているかを併せて見ることにした。本ランキングに使用したデータは2020年8月31日締め切りの調査票で集めている。そこで同日の株価(3980円)と直近(2021年10月8日)の4956円を比べてみると24.5%上昇していた(表参照)。

ちなみに日経平均は2万3139円76銭(2020年8月31日)から今年の10月8日に2万8048円94銭と21.2%上昇している。同じくTOPIX(東証株価指数)は1618.18から1961.85に21.2%上昇。SOMPOはいずれのインデックスも上回っている。

2位オムロンが取り組んでいる内容

2位はオムロンの392.6点。環境98.7点、社会性100.0点、企業統治99.0点、人材活用94.9点だった。

CSR活動のマテリアリティ(重要性)には、事業を通じて社会的課題解決に貢献を掲げる。CSR活動全体の責任者は取締役会議長の同社会長が務め、事業活動と一体となった取り組みを推進。気候変動対応では「オムロンカーボンゼロ」として、2050年度にスコープ1およびスコープ2の温室効果ガス排出ゼロを目指すなど環境取り組みの先進企業として知られる。

ガバナンス面のレベルも高い。グループ全体に適用される統合リスクマネジメントルールを制定。年4回、本社を含むグローバルのメンバーによる企業倫理・リスクマネジメント委員会を開催し、社内の課題を議論する。国内外のグループ会社ではリスクマネジメントを推進するリスクマネジャーを選任。他にも退職者からも内部通報を受けるなど同社ならではの制度も多い。

社会的課題解決への取り組みも幅広い。新興国で高血圧人口が拡大している中、インドや中国で血圧測定習慣の普及活動を展開するなどSDGsの取り組みにも積極的。こうしたさまざまな活動が評価された面もあるのか株価は7770円から1万0190円に31.1%上昇している。

3位はJ.フロント リテイリングで389.1点。環境100.0点、社会性96.3点、企業統治95.8点、人材活用97.0点。

小売業ながら環境はトップの100点。ESGモデル店舗として、2019年9月に大丸心斎橋店本館をオープン。全館100%再生可能エネルギーを使用するなど環境に配慮した店づくりを行っている。持続可能なサプライチェーン構築のため、取引先を含めた多くの関係者でESG課題に関連するリスク影響を考慮した取り組みも進めている。株価は738円から1047円に41.9%上昇した。

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