スカイマークが茨城空港から撤退、地方空港乱立の行く末
整備勘定の見直しも
追い打ちをかけるのが、JALの経営破綻だ。今年に入ってから松本や神戸、広島西、昨年6月に開港した富士山静岡空港などから、矢継ぎ早に撤退。一段のリストラを迫られる中、さらなる路線撤退や減便、機材小型化は必至で、空港収入の減少は避けられない。
特にJAL依存度の高い地方空港にとってその影響は甚大である。また、青森や富山、小松など新幹線整備が進む地方の空港は、集客力の高い羽田空港を結ぶ路線の存続が危ぶまれる。
前原誠司国土交通相は空港整備勘定の見直しに言及しており、勘定自体の存廃も俎上に載っている。環境が刻一刻と悪化していく中、国庫や航空会社に頼らず、いかに空港の収益性を改善していくのか。抜本的な経営の見直しなしに、地方空港が生き残るすべはないだろう。
(冨岡 耕 =週刊東洋経済2010年7月10日号)
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