ヒロシマがあぶり出す密集地の巨大リスク

専門家は「3・11より深刻」と危機感

行方不明者の捜索は夜を徹して続けられている(安佐南区緑井7丁目)

今回、土石流にすべてを押し流された現場の惨状は、「3・11」の津波や昨年の伊豆大島の土砂災害と重なる。特に伊豆大島とは真夜中の災害で避難勧告、指示が遅れるなどの問題点が共通する。

しかし、決定的な違いもある。一軒家が点在していた伊豆大島に対し、広島は戸建ても集合住宅もぎっしりとひしめき合い、コンビニや家電量販店まである幹線道路のすぐそばの市街地である点だ。

水の分岐点をふさいで造成

やはり被害の大きかった安佐北区可部東6丁目地区は、戦後に200戸ほどの住宅地になったが、少子高齢化などが進んで一時期、住民が減少していた。しかし、6年前に県立高校が山側に移転してきてから、再び転入する世帯が多くなる。

古参の住民は「ここ2年で新築の家が5軒はできた。水の分岐点をふさいだり、造成後に盛り土ができたりしてどうかとは思っていた」と明かす。

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