「億ション専門」の仲介店舗がにわかに増える事情 割安だった中古物件も「億超え」が当たり前に

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近年では高級マンション市場への仲介会社の参入が相次いでいる(記者撮影)

東京都港区に立つタワーマンション「東京ツインパークス」。地上43階のリビングからは、都心の高層ビルとともに東京タワーが一望できる。部屋の広さは、通常のファミリータイプの2倍にあたる148平方メートル。お値段は3億5980万円也。

住戸の売主は仲介大手の大京穴吹不動産だ。同社は10月1日、高級マンションを専門に扱う「麻布レジデンスサロン」を港区麻布十番に開設。港区など都心部に立地する1億円以上の中古マンションを中心に仲介を行うほか、買い取り再販では年間100戸の販売を目指す。

東京ツインパークスの住戸はその一例で、昨年11月に大京穴吹不動産が取得。内装にリノベーションを施して再販する。麻布レジデンスサロンの工藤純店長は「広さや眺望など希少性の高い住戸だ。東京ツインパークス内での住み替え需要も考えられる」と話す。

仲介会社の参入相次ぐ

高級マンションに照準を定めるのは大京穴吹不動産だけではない。仲介大手の野村不動産ソリューションズも2021年4月、高級マンション専門の仲介ブランド「レアリア」を立ち上げた。「1度目の緊急事態宣言が解除された2020年5月頃より、会社経営者や弁護士、医者などから高級マンションへの問い合わせが増えてきた」(同社経営企画部)のがきっかけだ。

麻布十番に出店した第1号店舗は、大京穴吹不動産の店舗から目と鼻の先にある。現在の取扱物件は都心3区(千代田、中央、港区)を中心とする平均面積120~150㎡程度の中古マンションで、平均価格は3億円強だ。

中古の高級マンション市場は、1985年に三井不動産リアルティが創設した「リアルプラン」が先駆けだ。富裕層向けに不動産売買や運用のコンサルティングを手がけ、現在は麻布や青山、銀座など都心部に5店舗を置く。

近年では高級マンション市場への仲介会社の参入が相次ぐ。

2017年からは、東急リバブルが都心マンション仲介に特化した店舗「グランタクト」を港区六本木などに構える。2019年には住友不動産も、やはり高級マンション専門の仲介店舗「マンションプラザ」を麻布や新宿、日本橋などに開設した。各社の取扱物件は1億円超のものが目立つ。

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