「すぐ怒る人」に教えたい怒りが起きるプロセス 「すべて自分が正しい」と勘違いしていませんか

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うまくいかないことを、すぐに何かのせいにして、怒る人がいます。怒っているときは、「誰か(何か)が悪い。私は被害者」と問題を転嫁(てんか)し、自分を正当化しようとします。

でも、本当に“被害者”なのでしょうか。

「給料が上がらないのは、世の中が不況のせい」

「結婚できないのは、周りにいい人がいないせい」

「今回の企画が通らなかったのは、○○さんが横やりを入れたせい」

自分勝手な思い込みで、自分が「こんな目に遭わされている」と思っているのです。被害者意識があると、人はいとも簡単に、かわいそうで、惨めな人になってしまいます。「~のせい」をやめると、いちいち悪感情にとらわれることはありません。そして、人生は好転します。本当に。

なぜなら、人のせいにしている以上、すべては手に負えない問題。でも、「すべては、身から出た錆(さび)」と考えると、納得し、解決していけます。自分の夢や目標を叶えることだって、可能なのです。簡単に、かわいそうな被害者になってはダメです。どんな現実にも「それも結構!」と胸を張って進んでいきましょう。

それよりも、自分の行動を変えよう

(まんが:Jam)

たとえば、いつも家で、ごろごろしている夫に対して、「たまには、片付けをしてよ」とか「休みの日は遊びに連れていってくれてもいいじゃない!」と怒ります。「あなたは~だからよくない」と諭そうとしたり、「私だって疲れているのよ」と自分の状況を訴えたり。なんとか、相手に変わってほしいという気持ちでいっぱいです。

そのかいあって、夫はしぶしぶお茶碗を洗ったり、家族サービスに努めたりするでしょう。でも、しばらくすると、大抵また以前のごろごろ状態に戻っているはずです。そう。人は、そんなに簡単に変わることはできないのです。

でも、絶望することはありません。人は変えられないけれど、自分なら変えることはできます。そして、自分の行動を変えると相手も変わっていくのです。不思議なほど。

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