「すぐ怒る人」に教えたい怒りが起きるプロセス 「すべて自分が正しい」と勘違いしていませんか
たとえば、日ごろから「褒め言葉」と「感謝」を口にしていると、効果的です。夫がしぶしぶでも、やってくれたことに精一杯、喜び、感謝を表しましょう。大げさなぐらいに、「あなたがいてくれると助かる」「家族で遊びに行けるなんて幸せ」と。夫は「そんなに喜んでくれるなら、またやろう」と、自分から動くようになります。
自分を認めてくれる人の期待には、応えようとするのが人間というものです。相手を変えようと頑張るのは、やめましょう。疲れるだけです。頑張るなら、相手のいいところにも目を向け、褒めること、感謝することを頑張ってみてはいかがでしょう。
時々気にかけて吐き出そう
時々、子どものちょっとしたことでキレている母親がいます。そんなとき、怒りの本質は、子どもではなく、別なところにあるようです。
そして、本当の原因は、「どうにもならない」ということが多いものです。「子どもがいるために、働きたくても働けない」「ダンナが協力的でない」「生活が苦しくて、欲しいものが買えない」「誰も私の苦労をわかってくれない」などなど。
怒りは表面的なもので、その下には、孤独、寂しさ、悲しみ、自己嫌悪、不安など表現できない別の感情があります。普段は、そんな自分の感情にふたをして過ごしていても、ふとした拍子に、怒りになってドドーッとあふれ出てくるのです。
電車で足を踏まれて、相手をキッとにらんだり、友人の何げないひと言にキレたり、恋人からのメールの返信が遅れたことで怒ったり……と、普段より怒りっぽくなっているときは、怒りの下に、たまっている不満があると認識したほうがいいでしょう。
不満がくすぶっているとき、疲れているときは、怒りっぽくなるものですが、とくに、子どもや親など身内には遠慮がないため、感情のふたは、あっさり外れやすくなります。
とくに、弱い立場の子どもに怒りをぶつけ始めると、コントロールのきかない状態になり、これがすぎると、DV(家庭内暴力)や育児放棄に発展することもあります。1人で抱えこまず、程よく頼るものを持つのも、生きていく知恵なのです。
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