中国のホットイシューは恒大から「電力危機」に 年末商戦前の世界サプライチェーンに新たな脅威

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浙江省の合成繊維メーカー、義烏華鼎錦綸は地方政府の電力消費削減命令を受け、生産能力の半分を25日から停止していると、27日に取引所に届け出た。10月1日の生産再開を見込んでおり、生産停止の影響を最小限に抑えたいとしている。

繊維から機械部品まで供給不足の危機が広がる恐れ

中国の港湾が混乱し、世界のサプライチェーンに影響を与えたばかりだが、電力不足がこれに追い打ちをかけている。新型コロナウイルスの新たな感染拡大で浙江省の寧波港は先月、数週間にわたり機能を停止。広東省深圳市の塩田港からの船積みも5月に止まった。

野村ホールディングと中国国際金融(CICC)、モルガン・スタンレーは電力を巡る混乱を理由に中国のGDP見通しを下方修正、もしくは成長鈍化を警告。野村の中国担当チーフエコノミスト陸挺氏(香港在勤)は、「繊維から玩具、機械部品に至るまで、グローバル市場に供給不足の危機感が広がるだろう」と予想。「中国に関する最もホットな話題はすぐに『中国恒大集団』から『電力危機』に移る」と指摘した。

原題:China’s Electricity Shock Is Latest Supply Chain Threat to World(抜粋)

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著者:Bloomberg News

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