しかし、繁華街に限らず住宅街でも、日中はほとんどの人がマスクをつけているのに、夜になると様相が一変。マスクをせずに会話を交わす人、「声が聞きにくいから」とマスクを外して電話をしている人、人通りのある道をマスクなしでランニングしている人など。自分のやりたいことを優先させるあまり、他者への優しさに欠ける人が日に日に増えています。
また、「自宅最寄りの駅についたらマスクを外して家に帰る」という声もよく聞きますが、それこそ外出先や電車などで感染したウイルスを地元でまこうとしているようなもの。家族や地元などの「より大切なものへの優しさが足りない行為をしている」ことに気づいていないのです。
肌や呼吸などの健康的な理由を除けば、マスク着用を嫌がる人にさしたる理由はないでしょう。「これくらいはいいだろう」と自分に甘く、他人への優しさや配慮に欠けるというだけで、「多くの人々とともに生きている」という自覚が足りないことの表れでしかないのです。
ルール違反を犯し負担をかける人々
「マスクをしない人に近づかないほうがいい」のは、新型コロナウイルスの感染予防という観点では当然でしょう。しかし、ここまで書いてきた「周囲への優しさや配慮が足りない」という意味で、マスクをしない人々は異なるリスクを持つ存在にも見えてきます。
その意味で見逃せないのは、「マスクをしない」というだけではなく、同時にルール違反をしている人々。マスクをしない人の中には、「喫煙所以外でもマスクを取ってタバコを吸う」「路上でマスクをせずにお酒を飲んでさわぐ」「店からの要請があるにもかかわらず食事以外のときにマスクを外して話す」「人数制限があるエレベーターへマスクをせず強引に乗り込む」「狭い道を横に広がって話しながら歩く」などのルール違反をしている人をよく見かけます。
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