3位も自動車メーカー、スズキが入ってきた。2020年4~6月期は、赤字転落となるメーカーも少なくない中で営業黒字となる決算を発表。これがポジティブサプライズとなり、株価が急反発した経緯もあった。なお、第1四半期は41.9倍となったものの、通期では減益予想となっている。それだけ前期の下期の回復ぶりが大きかったケースといえる。
中間決算発表シーズンの11月に期待
こうした急回復組に特徴的なのは、好決算を発表しても直後の株価の反応が鈍かった点。好業績はある程度織り込まれていたようで、たとえば、AGCの場合、8月2日に発表した好決算を受けた株価の反発は限定的。5月の高値を抜けず、その後は伸び悩んだ。
同意づいたのは、コロナの感染者数拡大のピークアウトと菅退陣を受けた好地合いとなった9月に入ってからだった。トヨタ自動車は9月10日の減産発表で調整が入ったものの足元の株価は復調傾向にあるようだ。
なお、四半期増益率を通期予想の増益率が上回るケースもあった。ハーモニックドライブシステムズは第1四半期となる4~6月期決算の発表と同時に通期見通しも上方修正。733%増益となった4~6月期を上回る998%もの通期増益率となる。
中間決算発表が多い11月には、さらに多くの上方修正が出てくることが予想される。今回のランキングも参考にしていただきたい。
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