部屋が片付かない人は「正しい置き場」を知らない 自分の行動をシミュレーションする重要性

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そのうえで、どこに何があると便利なのか、どの場所にどれを置くと自分にとって一番ラクなのか、考えてみてください。その基準で、新たに物の置き場所を決めます。

例えば、家のカギ一つでも、その人に合った置き場所は違います。わが家は夫がカギの置き場所を決めてくれたのですが、私はいつもその場所を通りすぎてしまい、自分の身の回りに置く癖が抜けずにいます。

物の置き場所を決めたら、その位置を「固定」します。固定したら、使ったあと、必ずそこに戻します。それさえ守れば、散らかることはありません。

クローゼットに服以外を入れてもいい

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マンションなどで、クローゼットの位置が固定されていて、使いづらさを感じる場合は、別の場所に洋服を置き、クローゼットには別の物を入れて使うほうがいいと思います。

家具や物の配置が自分に合っていないまま生活していると、だんだん片付けをしなくなり、掃除をするのが大変になってしまいます。

例えば、よく座るソファーのまわりが汚れやすいな、ゴミを捨てに行くのがおっくうだなと気づいたら、ソファーのそばにゴミ箱を置きます。それだけでも、ムダな動きを減らせて、ラクに心地よく過ごせるようになってきます。

自分に合った空間をつくっていくと、同じ部屋、同じ物なのに、不思議なくらいガラッと変わります。居心地の良さがアップし、心も体もラクに過ごせるようになります。

新津 春子 環境マイスター 世界一のカリスマ清掃員

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にいつ はるこ / Haruko Niitsu

1970年、中国残留日本人孤児二世として中国・瀋陽に生まれ、17歳のときに来日。1995年、日本空港テクノ(株)入社。1997年に(当時)最年少で全国ビルクリーニング技能競技会一位に。以降、羽田空港ターミナル清掃の実技指導に加え、「環境マイスター」として環境整備に貢献。2018年、ハウスクリーニング事業を立ち上げ、一般家庭にも清掃技術を提供。NHKテレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」に5回にわたって取り上げられ話題を呼んだ。2022年、日本空港ビルデング(株)の業務も兼務し、国内外向けの講演会、清掃用品の商品開発、YouTube配信、本の出版等多方面で活躍中。

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