部屋が片付かない人は「正しい置き場」を知らない 自分の行動をシミュレーションする重要性
本来は、毎日少しだけ、2〜3分でも掃除をすると、汚れが取れやすいです。とくに、油汚れがつきやすいキッチンはそうですね。時間が経たないうちに掃除をすると、ゴシゴシこすらなくて済みます。
汚れやすさは場所によって差があり、寝室や通路はそれほど汚れないけれど、キッチンとトイレはそのうちにおいも出てきてしまいます。
例えばトイレなら、便器の中にたまった水の中に酸性洗剤を少し垂らしておくと、週に1度しか掃除できない場合でも、菌の繁殖を防いで汚れを取れやすくすることができます。何もしたくないときや忙しいときでも、ほんの一手間、そういったことをしておくだけで違ってきます。
また、お湯を沸かそうとして水がこぼれてしまったときに、濡れタオルでそのあたりをまんべんなく拭くなど、「ついで」に何かやるのもいいですね。朝、メイク中に化粧品がテーブルについてしまったら、その部分だけでなくテーブル全体もサッと拭いてしまえば、それも「掃除」になります。そのように掃除のタイミングを増やしていくのもいいと思います。
習慣化するためにもう一つ、ぜひ覚えておいてもらいたいポイントは、掃除をしたあとに必ず自分を褒めること。毎回、声を出して褒めてください。
- 「今日も頑張りましたね」
- 「キレイになりました」
- 「いい運動になりましたね」
自分で自分にしっかり声をかけてあげてください。それによってモチベーションが上がります。人間はずるいから、1回さぼると、それが2回、3回と続いてしまうものです。私は1回さぼってしまったら、その後に倍の分の掃除をやることにしています。
「物のレイアウト」は自分の行動が基準
最初のうちは、どれだけ物や洋服が増えていくのかわからず、気づいたときには、家の中に物があふれてホコリまみれ……という場合が多いと思います。
一人暮らしを始めるとき、まず想像で、家具や物の配置を決めていると思います。その後、実際に生活するなかで、必ず使いにくいところが出てきます。家にいるときの自分の動き方、よく使う物と使わない物など、最初に配置を決めたときに気づかなかったことが現れてきます。
もう一度、家の中の物をレイアウトしなおすことが大切です。
まず、家の中での自分の行動をシミュレーションしてみましょう。朝起きてから家を出るまで、また、帰宅後の様子も思い出してみてください。どこで着替えて、その次に何をしているかなど、自分の動線をたどっていきます。
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