ゴールドマンが中国はいまだに投資可能と結論 規制強化による経済への負の影響限定的と評価

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中国の最近の規制強化による長期的な経済成長および投資見通しへの打撃は限定的にとどまる。ゴールドマン・サックス・グループがこのような見方を示した。ただ、目先は金融市場が不安定な状態が続く可能性が高いと付け加えた。

技術革新の焦点は「ソフトテック」から「ハードテック」産業に

ゴールドマンは13日のリポートで、テクノロジーや学習塾業界に対する締め付けは経済格差是正と生産性向上という長期的ゴールを目指したもので、幅広い民間企業を標的としたものではないと指摘した。同社中国担当エコノミストのホイ・シャン氏、春華資本(プリマベーラ・キャピタル)創業者の胡祖六(フレッド・フー)氏を含む複数の専門家の意見を引用した。

シャン氏は、政府は反競争的行為やプライバシーを侵害し国家安全保障を脅かすデータ収集など特定の行動を規制する意向だと指摘。技術革新にはこれまで以上に重点を置いており、その焦点はインターネット企業のような「ソフトテック」セクターから、半導体、航空宇宙機器、特殊素材などの「ハードテック」産業に移ったと分析した。

中国の経済発展5カ年計画からは、化学および製紙産業における製造工程のグリーン化、スポーツ、ビル管理サービス、インターネットセキュリティーシステム、国内消費者ブランドなど、他の主要セクターを促進する方針もうかがえるとシャン氏は指摘した。

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