ハーバード大が化石燃料には投資せずと表明 同大学は約4兆6100億円に上る寄付基金を運用

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米ハーバード大学は寄付基金について、今後は化石燃料に投資せず、代わりに環境に優しい経済を支える使途に資金を振り向ける方針だ。ローレンス・バコウ学長が明らかにした。

バコウ学長が同大ウェブサイトに掲載した書簡によると、420億ドル(4兆6100億円)に上る寄付基金を運用するハーバード・マネジメントは化石燃料の探査・開発を手掛ける企業に投資せず、「今後もそうした投資を手掛けるつもりはない」という。

書簡で同学長は「経済を脱炭素化する必要性と、教育・研究目的を支える長期的な投資決定を行う受託者としての責任を踏まえると、そうした投資が賢明とは考えていない」と説明した。

バコウ学長によれば、ハーバードは化石燃料関連のエクスポージャーがあるプライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンドへの投資は残っているが、こうした投資は寄付基金全体の2%未満で「流出モード」にある。

原題:Harvard’s $42 Billion Fund to Stop Investing in Fossil Fuels (2) (抜粋)

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著者:Kevin Crowley

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