今回の総裁選では、岸田文雄前政調会長と高市早苗前総務相が立候補を表明している。河野太郎行政改革担当相は10日午後に記者会見する。石破茂元幹事長と野田聖子幹事長代行も検討している。
世代交代もテーマ
各陣営の動きが活発化する一方、岸田氏が率いる岸田派を除き、各派閥は対応を決めていない。ベテラン議員の間でも派閥単位で支持候補を一本化するのは困難との見方が出ている。
伊吹文明元衆院議長(二階派)はテレビ番組で、「今や一致結束、金太郎飴みたいな感じはどこの派もないのではないか」と発言。甘利明税制調査会長(麻生派)も別の番組で「トップが右といったら全員、思考停止で右と言う感じとは違ってきている。それぞれの思いを尊重するという形になっている」と発言した。
当選5回の平将明衆院議員は、派閥単位で支持がまとまらず誰が勝つか分からない「カオスの総裁選をやることで自民党の政策パッケージは進化する」と歓迎する。歴代最長となった安倍政権を支えた派閥の領袖が流れを決めた昨年の総裁選から一変し、「ようやく本当に安倍政権が終わった」とみている。
平氏は石破派に所属するが、河野氏支持の立場を明らかにしている。総裁選は「次の時代に向けてどういう人がリーダーになり、どういう権力構造になるのかが問われる」とした上で、デジタル化などこれからの日本に必要な政策を進めるために「世代交代が一つのテーマだ」と述べた。
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著者:延広絵美、Isabel Reynolds
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