プロトタイプは、明るいイエローとブラックルーフの2トーンだけだったが、今回の発表時にはブルーとブラックの2トーンが加わっていた。色の濃いブルーでは、グリルが目立ちにくい。気になる人は色選びを工夫するという手がある。
ちなみに新型のボディカラーは、発表会でお披露目された2色を含めた2トーン6色と、モノトーン3色が用意されるとのこと。
ブラックのパネルの中に細いコンビランプを入れた後ろ姿は、4代目のデザインを参考にしたものと考えられる。
こちらはプロトタイプと比べると、サイドにアメリカのレギュレーションに対応した赤いマーカーが加わったほか、車名を示すロゴの位置と書体の変更、リアスポイラーの追加が目立つ。
筆者が昨年プロトタイプを見て気になったのは、リアが低いスタイリングでは、高速走行時のダウンフォース(車体を空力で路面に押さえつける力)が不足するのではないか、ということだった。
新型Zのチーフ・プロダクト・スペシャリストを務める田村宏志氏にこのことを尋ねると「これから煮詰めていく」と語っていた。その過程でスポイラーが必要になったということかもしれない。
ただし、今回お披露目された新型Zは「スポーツ」と「パフォーマンス」、240台限定生産となる「プロトスペック」の3グレードのうち、パフォーマンスとプロトスペックのみだったので、ほかのグレードではスポイラーがない可能性もある。
ひと目でわかる伝統のディテール
インテリアデザインは、エクステリアと同様にヘリテージ性に配慮しつつ、最新のデジタル技術をたくみに融合している。
それを象徴するのが、12.3インチのテジタルディスプレイを用いたメーターだが、個人的には丸いセンターパッドを強調した3スポークのステアリングホイールやインパネ中央の3連メーターなど、伝統のディテールを忠実に継承していることに感心した。
このインテリアについて、アルバイサ氏は「ドライバーとの一体感を重視しつつ、多彩なデジタル情報に素早くアクセスできること」を目指したという。
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