カローラクロスに滲み出る「カローラらしさ」の源

トヨタがこの車に「カローラ」の名を与えた意

左:カローラ クロス、右:カローラツーリング(写真:トヨタ自動車)
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トヨタ自動車が今年9月、現行「カローラ」にとって4番目のボディで、カローラ55年の歴史で初のSUVとなる「カローラ クロス」を発売した。

カローラのボディバリエーションが多いのは、今に始まったことではない。現在は「GR86」として独立しているスポーツカーは昔の「カローラ レビン」が発展したものだし、ミニバンスタイルの「カローラ スパシオ」や、流麗なスタイルを特徴とした「カローラ セレス」もあった。ステーションワゴンも「カロゴン」の愛称でかなり前から設定していた。

現在の「86」のルーツでもあるAE86型「カローラ レビン」(写真:トヨタ自動車)

さらに、かつてはカローラの姉妹車として「スプリンター」という車種があり、こちらには「スプリンター カリブ」という、クロスオーバーSUVのパイオニアとも呼べる車種があったことを覚えている人もいるだろう。背の高いワゴンで、アウトドアテイストの外観を持っていた車だ。

ともあれ、これでトヨタは2019年が「RAV4」と「ライズ」、昨年が「ハリアー」と「ヤリス クロス」、そして今年が「ランドクルーザー」にこのカローラ クロスと、1年に2台ずつ新型SUVを出したことになる。

ランドクルーザーとハリアーはモデルチェンジだが、RAV4は2年8カ月ぶりの復活で、残る3車種はまったくの新車種だ。

3クラス×2スタイル=6モデル

RAV4が復活する直前のトヨタの国内向けSUVは、ランドクルーザーと「ランドクルーザー プラド」、ハリアー、「C-HR」の4車種しかなく、3年間で倍増という勢い。SUVが定着しつつあることを受けて一気に車種を増やし、ライバルを圧倒しようという戦略だと感じた人もいるだろう。

しかし、ランドクルーザー系を除く6台のパッケージングを見ると、トヨタがカローラ クロスを送り出した理由が、それだけではないことが理解できる。

「カローラ クロス」を横から見るとキャビン(車室)の大きなスタイルであることがわかる(写真:トヨタ自動車)

ヨーロッパのセグメント分けにのっとって説明すると、A/Bセグメントはライズとヤリス クロス、CセグメントはC-HRとカローラ クロス 、DセグメントはRAV4とハリアーというように、それぞれのクラスに2車種をラインナップしている。

次にパッケージングで見ると、デザインを優先した車種と、広さや使いやすさを重視した車種にわけられる。

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