ワゴンRスマイル担う対ムーヴキャンバスの役割 1万台差でダイハツに負けた「軽NO.1」奪還へ
さらに、ハイブリッドモデルには、最高出力1.9kW(2.6PS)/1500rpm、最大トルク40Nm(4.1kgfm)/100rpmのISG(モーター機能付き発電機)を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載。
トランスミッションは全車CVTで、駆動方式にはFFと4WDが設定されている。WLTCモード燃費はガソリンモデルが22.5km/L~23.9km/L、ハイブリッドモデルが23.6km/L~25.1km/L。
ターボエンジン搭載モデルはラインナップされないが、これはライバルも同様だ。
安全装備では、デュアルカメラブレーキサポートを搭載した「スズキ セーフティ サポート」を全車に標準装備。全方位モニター用カメラ装着車には、狭路でのすれ違い時の接触防止をサポートする、「すれ違い支援機能」がスズキ車で初めて採用された。
さらに、「HYBRID S」「HYBRID X」にオプション設定される「セーフティプラスパッケージ」には、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)や標識認識機能、カラー式のヘッドアップディスプレイやマルチインフォメーションディスプレイも搭載される。
129万6900円~とコスパも高い
両側スライドドア採用のユニークなデザインに、マイルドハイブリッドの設定やACCなどを含む高い安全装備の搭載など、ワゴンRよりも車格がアップしたかのような進化を遂げたワゴンRスマイルだが、コストパフォーマンスも非常に高い。
G:129万6900円(2WD)/142万100円(4WD)
HYBRID S:147万2900円(2WD) /159万6100円(4WD)
HYBRID X:159万2800円(2WD) /171万6000円(4WD)
従来のワゴンRのベースグレード「FA」が116万円(2WD)からの設定となっているため、価格上昇は約15万円。ムーヴキャンバスは143万円からだから、搭載された装備の数々を考えれば、ワゴンRスマイルのコストパフォーマンスが光る。
高性能・高機能化に伴って、どんどん価格が上昇し続けている軽自動車の中で、安価であるにも関わらず苦戦を強いられているワゴンR。そのワゴンRの“ちょうどいいサイズ”と、個性的なデザイン、そして待望のスライドドアが搭載されたワゴンRスマイル。
その役割は、ムーヴキャンバスの競合となるだけでなく、昨年わずか1万2688台差でダイハツに負けた年間販売台数「軽自動車NO.1」を奪取することにもある。いずれにせよ、好調な軽自動車市場に新たな選択肢が加わったことは、ユーザーとしては嬉しいことだろう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら