「ホワイト企業」、お得度高い中堅トップ20 データを読み込んで、インターンシップに行こう

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さて、「人材活用」、「企業統治+社会性」、「環境」の評価3分野のうち「環境」評価が就活にどう役立つのか、イメージが湧きにくいかもしれない。

これからも、新興国の人口増や経済発展によって石油、水、食料、鉱物資源などの価格は高まる一方だ。また、地球環境を守るため、企業には二酸化炭素排出や廃棄物の規制強化も求められ、これらも基本的にコスト増となる。

これまでと同じように、エネルギーや資源を気にせず自由に使える時代は終わりを迎えつつある。裏を返せば、使用するエネルギーを減らす、環境に悪い活動は行わない、環境にやさしい技術を開発するといったことは、即コスト削減となり企業の収益力アップにつながる。

さらに、環境負荷を減らす活動や技術は今後、「環境ビジネス」としても有望視され、新たな収益源への期待も高まっている。環境問題への幅広い取り組みは、業種を問わず企業が長く存続するための条件となる。

まず自分が何を重視するのかを決めよう

ランキング上位の会社を見ると、バランスよく得点している会社もあれば、ある分野が突出して高い評価になっている会社もある。そうした多様な会社を眺め、まずは自分がどういう点を特に重視するかを決めよう。

たとえば、IT業界を志望しており、ワークライフバランスも重視したいと考える就活生には、SCSKは有力候補だろう。

『CSR企業総覧』によれば、SCSKは「健康増進プログラム」や「長時間残業削減対策」を実施している。さらに有給休暇20日(100%)消化、前年比残業時間平均20%減を達成した組織には、報奨金も支給する。

残業が多いシステム業界の中で、効率よく仕事し、休みもしっかり取れる職場を目指していることがうかがえる。有給休暇取得率はCSKと合併した2011年度の65.0%が、翌2012年度は78.4%とアップ、成果もあげている。

このように、ランキングをベースにして『CSR企業総覧』を使えば、さらに企業を掘り下げて調べることができる。

次ページ上位企業に就職するなら、この指標は確認すべし
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