「86/BRZ」新型登場で初代の中古車はどうなるか 正常進化&手頃さが増した新型と初代の差は?
「初代86/BRZの中古車相場が今後、上昇するか下降するか、現段階では何ともいえません。ただし直近では、相場はかなり上昇しています」と話すのは、86/BRZを中心とした国産スポーツカーを扱う「HMR」の石川賢志代表。後期型や限定モデルはもちろん、前期型についても相場は高めで推移しているという。
あわよくば新型に買い替えた人のおこぼれに与かろうとセコイことを考えていた筆者にとってはショッキングな話だが、ここ1カ月は20万円ほど相場が上昇している状況とか。例えば走行距離5万km程度の前期型。2〜3カ月前には200万円を切っていたのが、今は220万円程度。同様に後期型では240万円〜250万円だったのが、10万円〜20万円は高くなっている相場観とのことだ。
中古車市場に流通しているグレードは、86はGT、BRZはSが多く、パールホワイトが人気。MTモデルの需要が多いため、ATモデルとの差額は20万円〜30万円だ。
中古車相場上昇はコロナの影響も?
ちなみに、コロナ渦が巻き起こる前までは、現行86/BRZの中古車相場も堅調に下降していた。しかし、非常事態宣言が解除された昨年6月頃から国産スポーツモデルの相場が異常ともいえるほど高騰。86/BRZも例外ではなく相場が上昇した。そして新型86/BRZが発表された後も、まったく落ち着く気配はない。
冒頭でも述べたとおり、新型BRZはかなりのバリュープライスだし、性能面も申しぶんない。近々登場してくるはずのGR86については、さらに手頃なRCグレードが用意されると噂される。個人的には、先代86/BRZの後期型を200万円台後半で買うなら、もう少し予算を上乗せして新型を買ったほうが幸せになれるのでは? と余計なことを考えてしまうのがだが……。では、いったいなぜ初代86/BRZの中古車相場は上昇しているのか?
HMRの石川代表にそのあたりを聞いてみたが、「理由については、逆にこちらが聞きたいほどですね。まったくわかりません」との返答。86/BRZを数多く扱うほかの中古車販売店にもインタビューを試みたが、やはり現状は業者間オークションでも競り合っており、相場は上昇傾向とのことだった。
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