「86/BRZ」新型登場で初代の中古車はどうなるか 正常進化&手頃さが増した新型と初代の差は?
ついにスバルから「新型BRZ」が正式発表された。価格帯は308万円〜343万2000円というから、予想を裏切るバリュープライスといえる。なにせエンジンの排気量は2ℓから2.4ℓに引き上げられたうえに、ボディ剛性も大幅に向上。それでいて初代モデルと変わらない価格帯なのだから、実質的な値下げといっても過言ではない。
エンジンは水平対向4気筒のFA24型を搭載し、最高出力は先代の24㎰アップとなる235㎰を発揮する。最大トルクは38Nmアップしたうえに、その発生回転数もかなり下げられた(先代は6400〜6800rpmなのに対し、新型は3700rpm)。加速力が高まっているのはもちろん、街乗りでの扱いやすさも向上しているのは想像するにたやすい。
ボディは、フロント横曲げ剛性60%、ねじり剛性50%アップ。強固な屋台骨とし、質感の高い走りを手に入れている。また、スポーツカーにとって重要な要素といえる軽量化も意欲的に進めた。ルーフやフード、フロントフェンダーをアルミ製とすることで重量増を最小限に抑え、スポーツカーらしい爽快感のある走りを体現する。
9年ぶりに刷新された新型86/BRZは買いか?
まさに正常進化を遂げたというにふさわしい新型BRZ。6ATモデルにアイサイトが装備されるなど、安全性が高められたのもトピックだ。また全車速追従機能付きクルーズコントロールも備えており、渋滞中もアクセルやブレーキ操作をせずに先行車に追従してくれるので疲労も少ない。後退時のブレーキアシストも装備しているので、初心者ドライバーにも安心である。
一方で気になるのが兄弟車となるトヨタ「86」だ。こちらも近いうちに新型のGR86も発売されることになるが、スペックや価格帯は大きく変わらないことだろう。運転を楽しめる手頃なスポーツカーという揺るぎないコンセプトを掲げて誕生した新型は、クルマ好きのニーズにしっかり応えている。それだけに“売れる”ことが予想される。実際にBRZは今注文しても納車は10月頃となる見込みとか。
全方位で進化を遂げた2代目86/BRZが買いなのは間違いない。そんな新型に注目が集まっている今だからこそ、注目したいのが初代86/BRZだ。ドレスアップやスポーツ走行を楽しむなら、すでにアフターパーツも出揃っている中古車で初代を選ぶという選択肢も増えていく。
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