外国人消えたニセコ、それでも「ホテル続々」の訳 パークハイアットに加え23年アマンも開業予定
コロナ禍前の2019年1月から12月のデータを見てみよう。まず居住地が海外にある外国資本による買収は全国で31件、163ha。国内の外資系企業による買収が31件、288ha。合わせて62件、451haとなっている。
2020年はコロナ禍の影響で海外の不動産関係者らの来日がままならなかったこともあり、買収事例が大幅に減少したとみられる。
外資の手に渡り続ける「北海道の森林」
これまでの買収を含め、北海道の森林をめぐる外資の所有状況はどうなっているのだろうか。北海道林務局森林計画課がまとめたデータをご覧いただきたい。
道内でもやはりニセコ地域に集中しており、面積ベースで約3分の1を占める。
2020年12月末現在、海外資本等(海外資本と国内の外資系の合計)による森林所有面積は、北海道全体で3085haにも及ぶ(所有者数は233)。
あまりにも広大過ぎてピンとこないが、3085haは30.85㎢だから、東京ドームでいえば656個分、自治体で言うと東京都板橋区(32.22㎢)、埼玉県三郷市(30.13㎢)くらいである。
過去10年の推移を見ると、外資による急速な森林買収の実態がより鮮明に浮かび上がってくる。
この10年ほどの間に、面積ベースでほぼ3倍に拡大しているのだ。
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