デタラメでもいい! 英会話は「楽しい」が大事

英語教育を変えるキーパーソン 加藤智久(4)

加藤:すごいですね。

安河内:でしょ? 完全に反転学習をやるのではなくても、プロジェクトとして2週間でプレゼンをできるようにしようという課題を設け、皆で話し合いながらインプットとアウトプットの両方を授業で作る。話し合う過程も英語でやるように指導しているのです。

4技能試験に変えれば、レアジョブがもっとはやる!?

加藤:公的な教育は遅れているとずっと思っていましたが、そうではないのですね。

安河内:まあ、うまくいっているところはですけれどもね。ただ問題なのは、せっかく中学、高校の教育を変えていっても、3年生になると皆、受験対策を始めて、結局、また文法問題や和訳問題をひたすら解くという従来の日本の英語教育に立ち戻ってしまうことです。これを解消するには、大学受験にスピーキング試験を導入すること。大学受験を適切なレベルの4技能試験に変えれば、子供たちがやるスピーキングやプレゼン、英作文という勉強にもっともっと身が入るようになります。

加藤:東大の大浦弘樹先生も勉強したことと試されることが、あまりにも懸け離れているという点をとても心配していました。

安河内:私も文科省の「英語教育の在り方に関する有識者会議」のメンバーとして、その部分の改革を目指しています。入試の英語に関しては検定試験化していこうという動きですね。今年は上智大学の一般入試でTEAP(Test of English for Academic Purposes:アカデミック英語能力判定試験)という外部試験が始まり、来年は追随する大学もドッと出てくることが予想されています。となると、レアジョブ英会話にも受験生という新たな顧客層が生まれるでしょうから、腕の振るいどころですよ。

加藤:そうですね。レアジョブ英会話では現在、TOEFLの対策レッスンも提供していて好評なので、同じようなことが大学の英語の外部試験に対してもできるかもしれません。

安河内:4技能の試験で4分の1がスピーキング問題になると、レアジョブ英会話のようなスピーキングの練習の場を提供してくれるサービスが、中高生にももっと必要になってきます。

加藤:確かにそうですね。大学入試が4技能になるのを楽しみにしています。レアジョブ英会話の顧客が増えるのはもちろんうれしいですが(笑)、それ以上に若いうちから英語でコミュニケーションがとれる日本人がひとりでも多く出てくるよう、ぜひ改革を期待したいです。

(構成:山本 航、撮影:宮園厚司)

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