熱狂からの怒涛の再編「ネットメディア」の黄昏 「バズフィード」上場計画の裏に苦しい経営事情

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アクシオスはアクセル・シュプリンガーから4億ドルを上回る可能性のある買収提案を受けたと、アクシオスに詳しい2人の消息筋が語った。バンデヘイとアクセル・シュプリンガーはこの件についてコメントしなかったが、ジ・インフォメーションはそうした交渉が行われていると報じている。

デジタル広告市場は、コロナ禍の中で拡大した。インターネットの利用が増加したためで、その恩恵はバズフィード、ヴォックス・メディア、グループ・ナインにも及んでいる。それでも、獲得できた収入は巨大デジタル企業の足元にも及ばない。

「フェイスブック、グーグル、アマゾンにとってのパンくずは、ヴォックス・メディア、グループ・ナイン、バズフィードにとってのケーキだ」と広告会社WPPのメディア投資部門・グループMの主席アナリスト、ブライアン・ワイザー氏は言う。

株式公開すれば買収は容易になる?

こうした格差が存在するからこそ、広告モデルのメディアは企業規模を拡大し続けなければならなくなっているのだ。

株式公開することでバズフィードは買収を進めやすくなるだろう。現金だけでなく、株式交換によるさらなる買収が可能となるからだ。バズフィードはハフポストも株式交換で手に入れた。

「買収のチャンスが増えるだろう。買いたいと思っているエキサイティングな会社はたくさんある」とバズフィードの共同創設者でCEOのジョナ・ペレッティ氏は6月に語っている。

そのペレッティ氏は、バズフィードとして有料サブスクリプション事業への参入を検討するかと最近の取材で聞かれ、こう答えた。「そりゃあ、検討しますよ。もちろんだ」。

(執筆:Edmund Lee記者、Lauren Hirsch記者)
(C)2021 The New York Times News Services

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