腐っていた犬飼貴丈を変えた「運命のダメ出し」 やりたい仕事は待ってるだけじゃ舞い込まない
今は、誰もがコンテンツなり、新しい価値を生み出して、発信できる時代だから、僕も人に「面白い」って思ってもらえるものや、誰かの心に寄り添えるものを、自分で作ってみようって思ったんです。
「続けなきゃ」より「続けたい」仕事を
職業:犬飼貴丈。“自分であること”“自分にしかできないこと”を職業とするために、大事なことは何か。答えは単純明快、「犬飼貴丈は、いい仕事をする」という実績をつくっていくことだ。
不遇の時代をブレイクスルーして、「やりたいことを仕事」ができるようになるまでの軌跡を思い返せば、とにかく「実績を残すこと」がなりたい自分に近づくための何よりの近道だと犬飼さんは知っている。
その上で、「この人と一緒に仕事ができてよかった、と言ってもらえる存在でいることも大事」と続ける。
例えば、ずっと立っている人がいるなら「座りますか?」「椅子どうぞ」って声を掛けるとか。周囲の様子にちゃんと意識が払える人って、一緒に働いていて気持ちがいいと思うんですよね。
芸能界デビューを果たしてから、キャリアは既に10年目。 仕事に対する姿勢も、「随分変わった」と犬飼さん。
「辞めようか」って悩んだ時期はあったけど、それはただ、自分が受け身でチャンスを待っていたからだった。好きな仕事を、諦めなくて本当に良かったと今では思います。
でも、全ての人に「頑張って今の仕事を続けて」なんて言いたいとはこれっぽっちも思っていません。「続けなきゃだめかな?」なんて感じている時点で、それは、自分の好きな仕事ではないのかもしれない。
僕は「この仕事辞めようか」ってとこまで考えて、悩み抜いたから「この仕事がやっぱりやりたい」って気づくことができました。そうやって、悩んで、もがいて、試して、「やりたい仕事」って探すしかないんじゃないかな。
そうやって見つけた仕事で、長く楽しく働いていけたらいいですよね。
94年6月13日生まれ、26歳、徳島県出身。2012年に第25回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。17年に『仮面ライダービルド』(テレビ朝日)で桐生戦兎/仮面ライダービルド役でテレビドラマ初主演を務める。その後、映画、ドラマ、舞台など数々の作品に出演。21年、『青天を衝け』(NHK)で大河ドラマデビューも果たす
取材/大室倫子(編集部)文/キャベトンコ
編集/栗原千明(編集部)撮影/赤松洋太
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