部下との信頼関係を「朝1分」で劇的に深めるコツ リモートになって「接触頻度」減っていませんか

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おすすめは、「やるべきこと」「やりたいこと」をリストアップすること。 「10分用」「30分用」「1時間用」と隙間時間を3段階に分けて、その時間に「やるべきこと」「やりたいこと」を手帳などにリストアップしておくのです。

10分の隙間時間を例に考えてみましょう。「やるべきこと」は、出先での場合は、「次の取引先の企業HPをチェックする」「ビジネスニュースサイトの気になる記事を読む」といったこと。会社や自宅での場合は、「部下の進捗状況を確認する」「書類の整理をする」といったことです。

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「やりたいこと」は、出先での場合は「今後、行ってみたい飲食店をピックアップする」「好きな作家の本を読む」といったこと。会社や自宅での場合は、「ネットで新商品をチェックする」「週末の予定を考える」などでしょうか。

30分の場合も、1時間の場合も、とにかく思いつく限り書き出しておくのです。 準備をしておくと、隙間時間ができたときに、手持ち無沙汰になることがありません。また、隙間時間の原因をつくった相手に対する怒りの感情が緩和されます。

急な予定の変更は、腹立たしいことではなく、「やりたい仕事をする時間」「自分が楽しむ時間をもたらしてくれる行為」と感じられるようになるのです。これを、心理学では「認知の転換」と呼びます。

相手への怒りが大きい場合

ちなみに相手に対する怒りの感情が大きそうな場合ほど、「やりたいこと」で隙間時間を使うと有効です。「隙間時間ができたら小説を読みたい」と書き出した人は、バッグの中に小説を忍ばせておくのです。

実際、仕事ができる人ほど、隙間時間の活用が上手です。 これは私自身の経験ですが、交通事情の遅れでこちらが遅れて到着した際、本を読みながら楽しそうに待っていてくれた方がいました。こちらには、「お待たせしてしまった」という精神的な負い目があります。その負い目が軽減して、相手に好感を覚え、その後のコミュニケーションが円滑になったことを覚えています。

まとめ 「やるべきこと」「やりたいこと」リストがあれば困らない。
冨山 真由 一般社団法人行動科学マネジメント研究所コンサルタント

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とみやま まゆ / Mayu Tomiyama

一般社団法人行動科学マネジメント研究所コンサルタント。株式会社ウィルPMインターナショナル行動科学マネジメント上席インストラクター。行動習慣コンサルタント(R)、行動定着コーチ(R)。

大学卒業後、教育医療機関を経て組織開発コンサルティングファームに就職し、戦略人事と法人営業の統括マネージャーを従事。現在、行動科学マネジメントを専門に公認上席インストラクターとして、企業にて管理職から若手社員まで幅広い層と職種を対象に、マネジメント研修に登壇をしている。企業社数は500社以上、受講者数は3万5千人以上。著書に、『シャキッ!つい怠ける自分を「科学的に」動かす方法』(すばる舎)などがある。

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