異例のヒット!ネコの「ひげケース」誕生の裏側 愛猫家を夢中にさせる商品はどう生まれた?

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ケースは木製で、ひげの形に合わせてカーブさせた。毛玉を収める丸い入れ物も。いずれもささくれが出ないようにした。

ネコのひげを収める専用ケース。ネコを愛する開発担当者が発案し、店頭では売り切れが相次ぐ。毛玉ケースは販売終了(写真:各社提供)

キャットフードの「カリカリ感」を再現

ネコへの愛着はとどまるところを知らない。通販サイト「フェリシモ猫部」が扱う「ニャシュマロ」は、ネコの顔をかたどったマシュマロだ。実家のネコを愛する「猫部」の小木のり子さん(31)が解説してくれた。

「ネコがかわいすぎて食べちゃいたい。そんな人にぴったり。肉球のような触感を目指しました。ネコのマシュマロって、ありそうでなかったですし」

フェリシモ ミニ和風ニャシュマロ〈猫ほうずい〉の会/ネコ型のマシュマロでさまざまな種類を展開する。写真の商品は1箱9個入りで税込み1185円(写真:各社提供)

さらに、キャットフードの「カリカリ感」を再現した人間用のお菓子「にゃりんとう」(販売終了)までつくった。

「ネコっておいしそうにごはんを食べますよね。かりんとうを小さく角ばった形にして、かんだらカリカリするあの音を再現しました。猫部の社員がにゃりんとうを食べたとき、愛猫が『え?』みたいな顔で驚いていたそうです」(小木さん)

超がつくネコ好きにしかわからない偏愛や背徳感を刺激する商品のよう。「普通の人からみたら狂気的かも。ネコブームですが、ニーズを掘り下げれば、他社と競合しません」(同)

(ライター・井上有紀子)

※AERA 2021年8月2日号より抜粋

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