40代で「FIRE」すると年金はどれくらい減るのか 年金受給額は「平均賃金」と「加入期間」で決まる
マネーの世界でブームが来ている「FIRE(ファイア)」。これは、「Financial Independence, Retire Early」の略で、経済的独立の獲得による早期リタイアを指します。家計の見直しや副業・投資で資産形成し、早期リタイア後はその運用益で生活することを目指すのが一般的です。
『普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門』では、日本の社会と制度に基づいて、普通の会社員でも実行可能なFIREのテクニックを紹介しています。
本稿では同書より一部を抜粋しお届けします。
早々にFIREすると年金はどうなる?
国の年金制度は、国民全員が加入する国民年金と会社員や公務員が加入する厚生年金があります。会社員か公務員で働いているあいだは厚生年金に加入していますが、あなたがFIREを成功させてリタイアしたあとの年金はどうなるでしょうか。
年金制度はFIRE後も加入する必要があります。会社員を辞めても、60歳になるまでは国民年金に加入して保険料を納めるのです。国民年金は20歳から60歳まで40年納めると満額がもらえ、未納期間があるとその分年金額が減ります。
つまり、FIRE後に未納を続けると、月6.5万円すらもらえないことになります。25年分しか納めず残り15年を未納すると25/40、つまり62.5%分の基礎年金(もらうときは老齢基礎年金と名前が変わる)しかもらえません。そもそも加入は義務であり、リタイア後も国民年金保険料を負担することは織り込む必要があります。
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