米インテル半導体産業リーダー返咲き宣言の秘策 それでも台湾積体電路製造に追付くには数年

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

米インテルは26日、半導体の製造方法に関するファンダメンタルズの一部を見直すことで、2025年の業界リーダー返り咲きを目指すことを明らかにした。半導体業界で長年維持してきた支配的な地位を失ったインテルは、技術の遅れを取り戻そうと取り組んでおり、同社の新たな製造技術を競合関係にある米クアルコムが採用する合意も発表した。

現行のシステムがTSMCやサムスン電子に不当な優位性

現行のシステムが台湾積体電路製造(TSMC)や韓国のサムスン電子に不当な優位性を与えていると主張するインテルは、イノベーション強化を目指すとともに、半導体製造技術の進化を測定するのに使われるアプローチを変える。

ヴイエムウェアから古巣に戻ったパット・ゲルシンガー氏は2月、インテルのかつての栄光を取り戻すという使命を負って最高経営責任者(CEO)に就任。インテルは前任者らの下で新しい製造技術の導入が遅れ、市場シェアを奪われたほか、一部顧客が自前の半導体を設計する状況に至った。

次ページTSMCに追いつくにはなお数年を要するとの見方
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事