米インテル半導体産業リーダー返咲き宣言の秘策 それでも台湾積体電路製造に追付くには数年
半導体業界では製造面の能力を回路線幅の微細化の進展で測る。ナノメートル(10億分の1メートル)で表示されるその数字が小さいほど高度な設計となる。TSMCは5ナノで、現在は3ナノにシフトしつつある。インテルは10ナノから7ナノに移行中だ。
ただインテルはこれが相対的な能力を真に反映していないと考えており、用語を変更する。これまで10ナノとされてきた最先端の製品は今後「インテル7」と呼ばれる。7ナノ製品は「インテル4」となる。
長年、業界基準となっているナノメートル表示は元来、プロセッサーを構成するトランジスタを測る手段だった。同社のサンジェイ・ナタラジャン上級副社長によると、インテルの顧客は技術の相対的な強さをより正確に反映する番号制を望んでいる。競合他社が用いる数字はマーケティング目的によるところが大きいと指摘した。
TSMCに追いつくにはなお数年を要するとの見方
インテルによると、「20A」の名称で2024年に導入される後継ノードはクアルコムに採用される。20Aの名称はナノメートルの時代からオングストローム(100億分の1メートル)で計測する時代への移行を示すのが狙い。
インテルの26日の株価は時間外取引で一時2%安となった。通常取引は54.31ドルに上昇して終了していた。
ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、マット・ブライソン氏は、インテル自身が今回示したスケジュールでもTSMCに追いつくには数年を要することを示していると指摘した。
原題:Intel Pledges to Retake Innovation Crown, Changes Yardstick (2)(抜粋)
More stories like this are available on bloomberg.com
著者:Ian King
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら