五輪「有観客」「無観客」何を基準にどう考えるか 感染や医療の状況、国民感情との兼ね合いが焦点

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(写真:フジテレビ)

松山俊行キャスター:今後感染状況が拡大局面になり、まん延防止等重点措置がとられるような事態になった場合は無観客に切り替えることも考えているか。

宮城県・村井嘉浩知事:宮城県では7月31日ですべての競技が終わる。あと10日もない。経験則から言ってそのような状況にはなり得ないと思う。仮にそうなった場合はどうなのか、と言えば、すべてのイベントを止めることは十分あり得る。

松山俊行キャスター:(東京大会は)復興五輪の側面があるが、東日本大震災被災3県の中で、宮城県は有観客、福島県は無観客と対応が分かれた。橋下さんは、村井知事の有観客の判断をどう見たか。

組織委や政府がしっかり復興五輪と位置づけていれば

番組レギュラーコメンテーター・橋下徹氏:賛成だ。ただ、僕は基本的に無観客(にすべき)だと言っていた。オリンピックが開かれることによる多くの人の移動について、専門家の意見を聞いても、リスクがどれくらいあるのか正直わからなかった。オリンピックが始まり、オリンピックを応援していくためには、中止や延期を求める国民感情に配慮して、無観客にすべきではないかと言った。宮城県には、復興五輪という大きな目標があった。組織委員会や政府がしっかり復興五輪と位置づけていれば、国民感情として宮城が有観客にすることに、皆、反対しないと思う。復興五輪ということが明確であれば、福島も有観客でやったかもしれない。

松山俊行キャスター:政府の分科会の尾身会長と岡部氏は、無観客開催を提言した。村井知事の有観客判断をどう見るか。

岡部信彦内閣官房参与:感染症を広げないためには観客がいないほうがいいということはずっと申し上げている。ただし、条件がある程度許されるのであれば、無観客でなくてもいい。一定のステージに応じて、レベル分類でどのくらいの人数ならば(いい)、ということは一応決めてあるので、地域の状況に応じてそれに従うのがいい。結局(競技)前後の人の動きが問題だと思う。単に無観客で良い悪いだけではなくて、本当は観に来る人が一緒にその場のリスクを下げる協力をするかどうかが一番ミソだ。

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