通貨トレーダーが探す南アの次に脆弱な国はどこ

新興国通貨取引で再び意識される政治リスク

南アフリカ共和国で起きている暴動による混乱を受け、新興国市場で政治リスクが表面化している。トレーダーの間では政治リスクに脆弱(ぜいじゃく)な通貨を探す動きが広がっている。

大統領予備選の行われたチリのペソが脆弱

シティグループやドイツ銀行などは先週、投資家に対して南ア・ランドのショートを勧めた。暴動によって始まったばかりの景気回復が損なわれる恐れがあるためだとしている。また、18日に大統領選挙の予備選が行われたチリの通貨ペソも、ロシア・ルーブルなど比較的安定した通貨よりも脆弱(ぜいじゃく)だと見られている。

FIMパートナーズの新興国市場債担当の最高投資責任者(CIO)、フランセスク・バルセルズ氏(ロンドン在勤)は「南アで起きていることの一部は、新型コロナウイルスが引き起こした社会的・経済的打撃の後遺症であり、これは今後さらに広がる可能性がある」と指摘した。

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