「独り負けの日本株」はこれから出遅れを取り戻す

「もうダメだ」と思ったところから相場は上昇

7月9日に発表された日本の6月マネーストックM3は、前年同月比では伸びが鈍化したとはいえ、1518兆8000億円と4カ月連続で過去最高となり、日本におけるお金の流れも変わっていない。

確かに、ときどき「ガス抜きの下げ」はあるかもしれない。だが、世界の株高はスケール感を増している。これから日本株も出遅れ修正の展開に入っていくと推測する。その出発点が今週と考える。

再度「年後半の相場のカギを握る1週間」に

もちろん、チャートだけで相場は決まるものではない。しっかりとした材料・イベントを見る必要がある。そこで、今週の予定を見てみよう。

13日はアメリカの6月消費者物価指数の発表がある。5月の消費者物価指数は前年同月比5.0%上昇し、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は同3.8%の上昇だった。これは1992年以来の大きな伸びだったため、FRB(連邦準備制度理事会)の政策変更の判断材料の1つになった。6月の数字が注目される。

次に14日のベージュブック(地区連銀経済報告)も、アメリカ各地の最新の経済状況がわかる。とくにデルタ株の影響が気になる。また15日からは日本銀行の金融政策決定会合が始まるが、同日の中国の各種指標(4~6月期GDP、6月の小売売上高、6月の鉱工業生産など)には注意が必要だ。

さらにこの日は、アメリカでも7月NY連銀・製造業景気指数、7月フィラデルフィア連銀・製造業景況指数、6月鉱工業生産・設備稼働率などの重要指標が出る。

最後に週末の16日には日銀金融政策決定会合の結果発表、黒田東彦・日銀総裁の会見、日銀の展望リポートと続く。この日はアメリカで6月小売売上高、7月ミシガン大学消費者態度指数なども出る。以上のように相当多くの指標が発表になることから、この1週間が再度、年後半相場の重要なカギを握ると見ている。

(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

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