「独り負けの日本株」はこれから出遅れを取り戻す

「もうダメだ」と思ったところから相場は上昇

翌12日は買い先行で始まった日経平均だったが、台湾加権指数が一時8%を超す下げになると同時に急落し、720円安で2万8000円を割れた。引けは461円安の2万8147円だったが、チャートの形はかなり悪くなった。

そして、その晩12日のNYダウは681ドル安の3万3587ドル、ナスダック総合も357ポイント安の1万3031ポイントと大幅続落。これを受けた13日の日経平均は699円安の2万7448円と、この3日間で2070円の下落となり、「ついに弱気相場に突入した」と多くの買い方・強気派が脱落した。

とくに、チャート面ではめったに出ない大陰線の3本連続は「弱気相場突入」決定に十分なシグナルだった。だが、その後1カ月で下げの全値を戻したように、結果的にはダマシのシグナルだった。

上昇の「下ヒゲサイン」がダマシに終わる懸念は?

以上のように、先週後半の3日間(とくに2万7419円と安値をつける過程での投資家のセンチメントの変化)は、この5月の3日間にうり二つの相場展開だった。

5月13日には「強気バリバリの論客」までもが弱気に転換した。そのさまは、先週末の前場の様相そのものだった。しかし「もうダメだ」と思われたところから相場は上昇するものだ。

では、今回の「下ヒゲ陽線」=チャートの買いシグナルを信じて出ていっていいのだろうか。今度は「ダマシはダマシでも株価の方向が逆=結果として下落」になるまいか。

もう一度振り返ると、結局、日本株の5月13日からの反発は、変わっていなかった世界株高が原因だ。とくにアメリカ株は金融政策の変更を織り込んで、不変の上昇を続けている。

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