会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件 彼らがはびこる原因は「人事部の責任」も大きい
では、経営者や人事部門が「年齢に関係なく辞めて欲しい」という社員には、どういう特徴があるのでしょうか。自由回答なので実に様々な意見がありましたが、やはり大半が指摘していたのは、職務遂行能力やパフォーマンスの低さです。
「期待するパフォーマンスを出せない社員には、即刻辞めて欲しいですね。会社の経営も厳しくなっており、ぶら下がり社員を雇い続ける余裕はありません」(金融)
「世間では報酬との対比でパフォーマンスや能力の高低を見ているようですが、報酬は組合や世間相場など本人と無関係に決まる部分が大きく、当社ではさほど意識していません。それよりも、会社の期待に応えているか、常に能力向上に努めているか、といった点に注目しています」(小売)
そのほか4つの特徴
「仕事ができない社員」には辞めて欲しいというのは、経営者の目線では至って当然のこと。それ以外にどういう特徴があるのでしょうか。意見が多かった順に紹介しましょう。
1.能力やパフォーマンスが低いことへの自覚がない
「ダメな社員は、自分に何が求められているのか、求められている水準に達しているのか、自分のどこを直せば良いのか、という自省が根本的に足りません」(輸送機)
「仕事ができる社員には、入社した頃から優秀で何でもできちゃうというタイプもいますが、経験を積んで段階的に良くなっていくということがあります。一方、仕事ができない社員は、せっかく経験を積んでも、教育訓練を受けても、能力・スキルがなかなか上がりません。自分の能力やパフォーマンスが低いという自覚がないから、そういう残念な状態がずっと続いてしまうんでしょうね」(サービス)
2.自責的に考えることができない
「誰でもミスや失敗があるわけですが、お荷物な社員はミスや失敗を他人のせい、環境のせいにします。明らかに本人に問題があるというケースでも、せいぜい『運が悪かった』と思うくらいで、自責的に考えることはありません。問題がわかっていないので、行動も変わらず、いつまで経っても同じような失敗を繰り返しています」(IT)
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