成績が「オール4以上」の中学生の親の習慣3つ 最大のメリットは「親子関係」がよくなること

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3つ目の習慣は、親子で一緒に取り組むことです。最近は、素晴らしい塾がたくさんあります。そういった塾に子どもを預ければ、成績が上がる確率もアップするでしょう。ただ、塾に入れるだけで親が何もしないのはいけません。勉強は親子で一緒に取り組むものだからです。事実、オール4以上の成績をとっている子の親は、いろいろと手伝っています。

たとえば「がれき学習サポート」です。がれき学習とは、成績UPに直結しない勉強のことを言います。英単語を覚えるときの、単語カード作りや、問題の丸つけなどです。英単語や漢字を覚える場合、単語カードを使うと勉強効率が上がります。ただ、単語カードを作ること自体は作業です。作業中には、英単語を覚えることができません。こういった成績UPに直結しない勉強(作業)は、お父さんやお母さんが手伝ってあげるといいのです。そうすると、勉強効率が上がります。

中学生は、忙しいです。毎日、部活、ゲーム、友達とのLINE、宿題などやることがたくさんあります。そんな中で成績を上げるには、親のサポートが必須なのです。

最大のメリットは「親子関係」がよくなること

親が勉強をサポートすると、もう一つ良い効果があります。それは、親子関係がよくなることです。親が何も手伝わない場合、子どもは1人で勉強することになります。なんだか寂しいですよね。しかし、お父さんやお母さんが手伝ってくれたら、家族一丸となってテスト対策をしている気がします。これはうれしいですよね。すると子どもは、忙しい中で手伝ってくれる親のことを、さらに好きになるのです。

『親子で一緒にやるからできる 中学生の勉強大全』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

仕事や家事が忙しいと、毎日勉強を手伝うのは難しいかもしれません。そんな時は、週末に30分だけでも手伝ってあげましょう。問題を出す、必要な問題集を買いに行く、図書館の送迎をする、なんでもかまいません。さきほどご紹介したテスト勉強を手伝って75点アップしたAさんも、夫婦共働きで夜勤がある仕事をされていました。そのため、最初はほとんど勉強のサポートができていませんでした。

しかし、家事の合間に少しずつ時間を作って子どもに勉強を教えたり、一緒に計画を立てたりしました。するとお子さんが「お母さんと一緒に勉強すると覚えやすい」と言ってくれたそうです。こういった姿勢が、子どもの成績UPにつながっています。

このように、オール4以上の成績をとる子どもの親は、

① 1日15分だけ、子どもの話を聞く
② 小さな努力を見逃さずに、褒める
③親が勉強のサポートをする

この3つを行っていることが多いです。すべて行う必要はありません。ただ、1つでも行うことができると、お子さんのやる気は変わってくると思います。できることから、試してみてください。

道山 ケイ 思春期の子育てアドバイザー

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みちやま けい / Kei Michiyama

「親を変えることで子どもの成績を上げる」プロとして活躍。元中学校教師で、教師時代に学級崩壊の地獄と学年最下位位のクラスを9カ月で学年トップに変えた天国を経験。この体験から『なかよし貯金を貯めるだけで子どもが伸びる思春期の子育て法』を確立。これまでに1万組以上の親子をサポートし、約7割の親子関係が良好に変化。著書に「ウチの子、最近、思春期みたいなんですが親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!(すばる舎)」「親子で一緒にやるからできる 中学生の勉強大全(主婦の友社)」「高校受験 志望校に97%合格する親の習慣(青春出版社)」がある。

公式サイト:https://tyugaku.net/

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