評価額2億円!幻のバイクを持つ男のスゴい半生 世界に1台のみドゥカティ社「アポロ」を公開

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幻のバイク「アポロ」を所有する岩下洋陽さん(筆者撮影)
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大分県・湯布院の街並みを見下ろす丘の上に「岩下コレクション」という個人運営の博物館がある。館内には、戦前から高度経済成長期に生まれた日本や世界のヴィンテージバイクが並び、その収蔵数・希少価値は国内屈指のレベルだ。

さらに昭和を彩った大衆文化財や俳優・高倉健関連のコーナー、海外のステンドグラスと所蔵品は幅広い。オーナーの岩下洋陽さんは「未来は歴史に学べ」の理念のもと、約40年かけてこれらの品々を集めてきた。

個人でこれだけの収集を行ってきた裏側には、決して平坦ではない道のりがあったはずだ。「岩下コレクション」で、所蔵品と今までの紆余曲折について話を伺った。

時価評価額2億! 世界に1台しかない幻のバイク

「岩下コレクション」が紹介されるとき、必ず話題に上がるのが世界で一台しかないバイク・ドゥカティ社のアポロの存在だ。まずは “幻のバイク”と言われ、時価評価額2億円にもなるアポロの話をしておこう。

アポロは1963(昭和38)年、イタリアのドゥカティ社が社運をかけて開発したバイクだ。ハーレーダビッドソンが独占していたアメリカの白バイ市場に投入すべく誕生。最高時速200キロオーバーと圧倒的速さを誇ったが、経済状況が悪くなったことなどが重なり、1台の試作車を作ったきりになった。まさに“幻のバイク”だ。

世界に1台しかないドゥカティ社のアポロ(写真:著者撮影)

その“幻のバイク”がここにあるのは35年前、岩下さんの友人がアメリカのヴィンテージショップに流れているのを見つけて連絡をくれたのがきっかけだ。

「その頃僕はバイクの博物館を造ろうとバイクを集めていて手持ち資金が底をついていたので、経営する工場の一番大きなプレス機械を売却してお金をかき集めました。送金して3カ月後手元に届きました」

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それにしても、なぜ岩下さんはバイク博物館を造ろうと思っていたのだろうか? その半生を辿っていくと、小さな村に生まれた少年がバイクに魅せられて、バイクによって世界を広げてきた青春時代があった。

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