ノア、セレナ…ミニバン4モデルの購入者を分析 ガチライバルの比較で見えた意外に違う購入層
併有車の上位を見てみると、ダイハツ「タント」の多さが目立つ。ノア/ヴォクシーのユーザーからすると、トヨタのラインナップには軽自動車がほぼないため、ダイハツに流れているようだ。
トヨタディーラーから、ダイハツディーラーを紹介されるケースも少なくないだろう。ダイハツを完全子会社化した、トヨタの狙いどおりの結果と言えるかもしれない。
セレナ、ステップワゴンにおいては、同一メーカーの軽自動車「ルークス/デイズルークス」「N-BOX」がトップとなっている。ステップワゴンにおいては、ホンダ車がTOP3を独占する格好だ。ホンダを愛している人々が支えていることがわかる。
併有車の1位は、4車ともに軽スーパーハイトワゴンだったことは、1つの大きな特徴だ。軽スーパーハイトワゴンは、ミニバンを小さくしたようなボディ形状で、スライドドアや視界の広さといった共通点が多いゆえ、抵抗感なく乗り分けできるのだろう。
2.重視項目、各車へのイメージ
次に、購入者の年代構成を確認すると、やはり子育て世代が中心だった。
車種間での大きな差異は見られないが、セレナは20~40代の割合がやや低い。これは、ユーザーの年齢層が高いことを意味する。
これにはいくつか理由が考えられる。1つは、日産の車種ラインナップがトヨタ、ホンダよりも少ないこと。もう1つはe-POWERの高い商品力から、「日産で新車を購入したい」という人の選択肢の1つとして、子どものいない人たちにも選ばれていることだ。
実際、コンパクトSUVの「キックス」が登場するまで、e-POWERはセレナとコンパクトカーの「ノート」の2モデルにしか設定がなかったから、e-POWER目当てにセレナを購入した人は少なくないだろう。
また、セレナ購入者の特徴がほかの車種と異なるのは、「購入時の重視項目」からも見えてくる。
セレナユーザーは「燃費の良さ」「エンジンタイプ」などのe-POWERにひも付く項目、そして「安全運転支援機能」「運転をラクにする機能」「安全性」といったプロパイロットに関連する項目を重視している。
ステップワゴンユーザーは「荷室の大きさ」を、ヴォクシーユーザーは「スタイルや外観」を強く重視していたことも見え、それぞれの車種特徴が浮かび上がった。
次に紹介するのは、「購入した車へ抱くイメージ」だ。
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